坂下さん、首から上切れちゃってごめんなさい(笑)
さて、第6回湘南PACEの報告です。
第6回は表現系アクティビティ「コンタクトインプロビゼーション」をベースにして体験し、表現活動を楽しみながら学ぶことが大きな目的でした。
ファシリテーターはしずでした↓
念のため言っておきますが、左がしずですよ。
アクティビティのリストはこちら↓
いろいろ歩き
ハイタッチ ロータッチ うしろ歩き 倒れる 走る
関節バラバラストレッチ
身体で円を描く
転がり出会う
背中の指何本?
背中合わせ
背会話
身体くぐり競争2パターン
人間コンパス
1 2 3 2 1
人間彫刻
人間機械
空間遊び(相手との間隔を保つ)
上の句、下の句
宝ものを渡す
見えないもので遊ぶ
ボール 糸 水の入った袋
くるりな時間
素晴らしいシークエンスでした。
「表現系は苦手」という人がたくさんいたのに、
進めば進むほどみんなの力が引き出されていく感じ。
動画でないと伝わらないのですが・・・
本当に素晴らしい表現がたくさん見られました。
さて、お部屋の入り口です。
どういうことかわかりますか?
靴を脱いで裸足でやったのです。
ということは・・・最初のアクティビティは「ぞうきんかけ」でした(笑)
では、写真をどんどんいきます。
関節バラバラストレッチから、からだの全てのパーツをつかって円を描き、そのまま自由に転がって人と出会うアクティビティです。
恥ずかしいようではずかしくない。みんなが上を向いているから、適度に隣が見えないから、それがまたいいんです。
人間彫刻
誰かがポーズを決め、それに合わせて誰かがまたポーズを決める。
やる順番は決まっていないから、自分のタイミングでできるのがやりやすい。自分のポーズに誰かが合わせてくれることが、心地よい。
人間機械
人間彫刻は「ポーズ」ですが、人間機械は、「動き」です。一定の決まった動きをして、それにまた動きを合わせていくアクティビティでした。
くるりな時間
音楽に合わせて表現します。
これは、普通に考えたらものすごくハードルが高かったとおもいます。でも、シークエンスと、ある程度動き方の例があったおかげで、みんな素晴らしい表現ができました。
◯参加者のふりかえりをまとめると・・・
誰かの動きをからどんどんイメージが広がっていって、そこから一体になって表現する楽しさが味わえた。
誰かが自分のポーズを繋いでくれるのが嬉しかった。自分を肯定してもらってる気持ちになる。自己肯定感に繋がると思う。
動き始めると楽しくなる。もっと動けるようになりたい。
赤ちゃんが動き始めるときって、きっとこんな気持ちなんだろうなと思った。
今までの中で一番素直に身体が動かせた。
無表情、無感情で曲に合わせて同じ動きするなんてつまらない。今日はそのことを体感できました。
他の人との距離感を感じながら、自分の身体を動かし続けることで一体感を感じられた。
表現=あらわす、あらわすという言葉に強迫めいたものを感じていたけど、これを表現したいという自分の思いがそのまま動きに繋がったのがよい表現なのかなと思った。
上手い人とペアやグループになることで自然と表現が引き出される。
身体は色んなことを言ってくれる。
もっともっと自由に動いていいんだ。
先生という呪縛から解き放たれるのも必要。
集団の中で一つのピースとして自分をどう表現するか、それが周りを生かすことにも繋がる。
以上です。
◯さて、表現系が苦手な人の一番大きな抵抗は、「恥ずかしさ」だと思いますが、みなさんとのふりかえりのなかで以下の考察が出ました。
「恥ずかしい」の壁を越えられたのの理由の一つにシークエンス(アクティビティの順序、流れ、組み方)があると思いました。歩きながらただハイタッチするものからはじまり、少しずつ動きを大きくしていく。普段の活動から考えても変わった動きはなかったので、スムーズに体が動かせた。そこから少しずつ、関節バラバラなどの活動で、今まで自分がやったことのない動きをしてみる。でも、寝転がっているから見合うことがあまりできないことが逆によく、恥ずかしいという感じもあまりでない。そして、人間彫刻などのグループでのアクティビティで、自分の表現を見て誰かが表現をつなげる。誰かが自分の表現に合わせてくれるって心地いい!お互いの表現を自然と(言葉にせず)認め合っていくから、抵抗も少ない。この流れはとても効果あり!って感じでした。
◯さて、ここから超重要なしずのふりかえりです。
ご覧ください。
「どうして最後、あんなにみんながのびやかに表現できていたのか、PAによくある表現系のアクティビティとの決定的な違いを発見したのね。・・・PA系でやる活動の多くは、「話し合い」を大切にしている。でも、私、今回のファシリテーションで、みんなに表現をしてもらうのに「話し合い」を一切させていないのよね。方法を伝えただけ。
話し合っていないのに、個人の自由も保証されていて、なおかつ一体感はあったよね。それって、どういうことなんだろう。すごいよなって、一日考えてた。
多分学校でグループで表現活動させようと思ったら、絶対「話し合い」させるでしょ?それか、ダンスっていったら決められたふりつけをただおろすだけとか?インプロはそのどちらでもないんだよね。
話合わなくても表現はできるよ。自分たちが思っている以上に自由にのびやかに。話し合いにとらわれなくてもいいんじゃない?
これって、今、学校でとり行われている表現活動に一石投じる考え方かもって思うのですが、どうでしょうか?
インプロって今まで出会ったことのなかった自分と出会える、自分自身を超えることのできる活動だと思うの。
そして、コンタクトインプロは、相手がいてこその表現なの。相手がいることによって、今まで出会うことのできなかった自分と出会える表現なんだよね。
みんなの踊ったくるりを何度もみて、こんなふうにふりかえったわけです。
こんな素敵な気づきをくれたみんなに超、超、超感謝だよ〜。」
以上です。
なんと深い。
とても学び深き第6回湘南PACEでした。
しず、ありがとう!
あとの祭り
人が宝の湘南PACE。
第7回も楽しみ!