「今自分に子どもができたら、その働き方で今の仕事を続けていられますか?」
「同じく、今自分の親に介護が必要になったら、今の仕事を続けていられますか?」
数年前読んだ本で(↓実はかなり近しい人なのですが)この文章を見た時に、ぞっとしました。独身で若いときには不安なく過ごしていて、
「まぁ、いつかそんな日がくるかもなぁ~」なんて甘く見ていたけれど、この文章を読んでから、今すぐに自分にできることをやらないとな、と思い始めました。
教職員の働き方改革が、国を挙げて進んでいます。
進んでいるといっても、実感があるかどうかは別。
基本的に、行政が動くのは、一番最後。
そして、できることは制度面だけ。
結局、変えていくのは自分達しかいません。
「自らアクションを起こす」モデルとして
僕の、先生として教育に携わるミッションステートメントの一つに、
関わった人たちに(多くは子どもたちに)
「自らアクションを起こすことで、今よりちょっとでも幸せな社会、幸せな家庭、幸せな個人の生活を築ける感度とスキル(方略)を身に付ける」こと
があります。
吉田新一郎さんが世界中を回って「最も成熟している社会を築いていたのはオランダでした」と話していて、そのオランダを見た時のレポートを以前見せたいただきました。
レポートを読んで、オランダの市民性には、「物事をよりよくしたいと思ったら、そのために小さなコミュニティやサークルがすくできて、自分たちで改善していく」という姿が見えました。
自分達から動き出す
小さなコミュニティができる
これってとてつもなく大事なことに思います。
「ちょっとこれやりたいんだけど、一緒にやらない?」と言って、すぐに力を貸してくれる人たちが集まる。
そりゃ物事良くなりますよね。
大人がこうならなくっちゃ。モデルですね。
話は戻りますが、働き方改革を待っていても進みません。
組織の末端にいる僕たちが声を挙げて、自分たちの環境を良くしていかないと、改善されるのは数年後…なんてことになりかねません。
そして、働き方改革は、何も仕事の時間を減らすことに留まりません。
労働時間を減らすだけでなく、仕事の能率と効率、生産性を上げる。
「残業減らして業績アップ!」なんてことが、実際に民間企業でたくさん起きています。
きっと、僕たち先生の仕事もできます。
そして、働いている僕たちがもっと幸せに仕事ができるようになれます。
オランダのように、僕たちがもっと気軽に声を出し合い、気軽に働き方や職場を良くしていけるようになりたいです。
そんな思いから、働き方改革に動き出したことをちょっとずつ書いていこうかと思います。
働き方改革で大事なプロセスがなかなか見えない
でも、いわゆる「働き方改革」のような実践の紹介って、ビフォーアフターばかり。
大事なのは、どうやってやっていったかという「プロセス」なのに、そこがあまり紹介されていないように思います。実際には、人とのかかわり方や根回しの仕方、みんなで変わるために必要なこと、仕事との両立などたくさんのハードルがあります。
ですので、そこをうまく言語化しながら書いていこうかなって。
思いついたわけです。
だって、自分が今の職場を異動したら、また一から作り直さなきゃいけないかもしれないし。それやだもん。大変。
どこの学校でもよりよくしようと動いてほしいし、どこにいってもできるように残しておきたい。
ちなみに、書くのは個人の努力よりも、学校そのもの、つまり組織開発に近い内容になっていくと思います。
続くかな~ 頑張りますねぇ~