もっさんのブログ

もっさんです。小学校の先生をやっています。アドベンチャー教育をベースにした学習サークルの「湘南PACE」主催者の一人。幸せな社会、家族、個人を実現できる教育を目指しています。そのために、大人ができることは?理想とする社会、家族、個人の姿ってどんな姿?日々模索しています。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その⑤

これまでに、ちょっとずつ働き方改革を受け止めてもらい、実行に繋げる土壌づくりをしてきました。

今日からはいよいよ行動に移った話です。まずは、職員室環境の改善と、そのイメージづくりを行ったことについて書きます。

 

中心となる協同者には、普段から気になる記事や本、アイデアをLINEで送り合っていたので、どこからやるかというと、まずは働き方改革のゴールについてのイメージを話し合いました。

以前ブログで書きましたが、僕たちのゴールは

「働く大人みんなが幸せに働ける。教育を受ける子どもは、よりよい教育で幸せに過ごせるようになる。」

です。ほぼこれで一致しました。

 

働き方改革で最初に取り組んだのは、「職員室環境の改善」

協力者と話していたとき、改善点は無限にありました。

どこから始めたかというと、「職員室環境の改善」でした。

これには理由があります。

職員室環境の改善は、対外的な問題が起きないし、職員のみんなも職員室環境を改善するという行為自体は、イメージしやすいからです(具体的にどうするかのイメージは別です)。これは、労力以外に、あまり抵抗のある方がいないと考えたわけです。しかも、夏休みの期間であれば、試行錯誤する余裕もあります。替えてみて、また意見をもらうこともできるし、最悪戻すこともできるので、職場のみなさんにとっても受け入れやすいと思いました。この話をした当時は6月だったので、とてもいいタイミングでした。

 

協力者とともには、まず職員室を改善するためのアイデアを、ネットや本を使って掻き集めました。そして、働きやすい職員室で働いている姿のイメージを作ることにしました。というのは、学校という職場でしか働いていない方々にとって、物が多く雑然としている職員室が通常状態となっているので、「こういうのがいい!」というイメージがつかめないかもしれないと思ったからです。そして、みなさんに「幸せに働ける職員室で過ごしているイメージ」をもってもらいたいと思ったからです。

イメージできれば、安心して賛同していただけるかな、と。幸せの形は人それぞれなので全員絶対とは言い切れませんが、どの形でも幸せに(つまり多様性を尊重されている)過ごせるものを目指したいです。

 

協同者と作ったイメージを載せます。ただし、これは二人のイメージをもつことが目的だったので、実際に人に伝えるときは、ここから一部を抜粋しながら伝えました。

 

 ということで、僕らが作った風景は、こんな感じでした↓

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働きやすい職員室で働いているイメージ(風景)

・朝、職員室を開けると、コーヒーの香りが漂う。朝は忙しいのが先生だけど、今日も明るく人が集まる職員室では、なんだかお互いに声を掛け合う温かい雰囲気。

・職員室に入ると、窓の外の風景がよく見える。以前は窓側に棚があったが、今はそれがなくなり、朝のさわやかな日が差し、窓の外の藤棚の緑がよく見える。職員室にいるのに、四季を感じられるようになった。

・職員室全体に目を向けると、むこうまですっきりしていて、気持ちよく今日も一日がはじまる。この間まではものがいろんなところに山積みで、「はぁ、今日もしごとがはじまる。そういえばたくさん仕事が残っていたような…でも何かはわからない。」だった。けど今は、「今日はこれとこれをまず済ませよう。」と、やることが頭の中で明確になっている。というのも、環境も、頭の中も、整理されているからだ。机の引き出しを開けると、その日にやる仕事が入っている。だから、帰るときはそれがなくなっている状態になればいいから、すぐに取りかかることができる。

・職員室の黒板には、今日の予定が書かれている。どこに何が書いてあるか明確なので、確認も簡単。必要最低限のものだけが書かれたり掲示されたりしているので、大事なことがシンプルで分かりやすくなっている。

「では、先に行ってます!」と学年の先生に声をかけ、教室に向かう。

・授業中「あっ、やばい、プリントがたりなかった!」職員室に戻っても、探す手間なく、すっとプリントが出てきて、すぐにいんさつができる。プリンターは職員室にあるからすぐに手に取れるし、「印刷してみたら違った!」なんてときもすぐにそれがわかる。無駄な印刷ミスも少なくなった。動線も考えられた配置にだから、スムーズ。以前は狭かった机と机の間も、今は広々して安全。妊婦の先生がいても、以前のような転びそうな心配がいらない。

・放課後、今日も荷物をもって職員室に戻ってくる。まずは、今日の子どものけがの電話をしなければ。電話のそばにある児童票をすっと手に取り、受話器を手に取って、すぐに終了。戻すのも楽ちん。

・引き出しをあける。今日はこの仕事と、〇〇会議をやればOK。放課後も〇〇と△△をすると決めていたから、今日はこれがやればOK。でもその前にちょっとコーヒーでも。職員室のカフェスペースには、違う学年の〇〇さんと△△さんがいる。「おつかれさま」なんて声をかけながら、「いやぁ、今日失敗しちゃって。子どものこと。こういうとき、〇〇さんだったらどうします?」なんて相談。コーヒーを飲みながら立ち話の相談が日常になっている。

・職員室がすっきりして、学年だけでなく、学年を超えて職員同士が話がしやすくなった。やっぱり顔が見えると、会話も自然とはじまる。中央の通路を通った時に、「へぇ、それ何やっているの?」と、窓側に座る〇〇先生の教材づくりについて質問してみる。△△さんはパソコンで何やら画像をはりつけている。とっても素敵な子どもの写真。学級通信かな。机の上がきれいになっているから、お互いの仕事が見える。お互いの顔を見て会話もできる。自然と会話も生まれるし、互いに悩みやアドバイスを共有しやすくなる。

・「そういえば、あれはどうなってたっけ?」一か月前の会議で話題になったこと。でも、どこにしまったっけ?整理していても、こんなことはある。そういうときは、共有のファイル。職員会議や打ち合わせなど、普段から先生に配られたプリントはすべて、この共有ファイルに綴じている。そこを見ればいいので、探す時間も激減。いらないくなったと思った書類の処分も心配しないでできる。いざというとき、そこにあるから。

・職員室の共有スペースというちょっとした机には、文房も置いてある。ちょっとした教材づくりはここで済ますことができる。片づける場所も明確になっていてアフォーダンスが考えられている。新しい文具もおかないルールになっているから、いつも最低限ですっきり。管理もしやすくなっている。

・職員室の壁は、職員同士の発信と共有の場。授業でやってみたことや悩み、そしてプライベートなことなどを自由に書きこんだり掲示したりする掲示板(ホワイトボード)がある。〇〇さんって水彩画うまいのか!今度図工の授業で相談してみよっと。それに、〇〇さんの悩み分かる。子育てしている人はどうやって自分の子どもとコミュニケーションとる時間確保しているんだろう。僕も知りたいなぁ。書き込んで聞いてみようかな!

・職員室の横の応接室は、人が動きやすい空間になった。複写機は職員室だとうるさいので、応接室にあるけど、あとは真ん中に円卓のテーブルがあるだけ。みんながすっと集まってミニ会議ができるし、職員室だと電話があって話せない内容や、盛り上がって声が出てしまうような話も、応接室では簡単にできる。〇つけもできるし、仕事に関係ない話もできる。学校研究の内容はここの壁にあって、自然とお互いに取り組んでいることがわかる。

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 こんな感じでした。時間が経つにつれて、イメージはどんどん更新中です。

(きっと読者の皆さんはもっと素敵なイメージがあるでしょうね。コメント欄等で、ぜひ教えてください!)

校長先生には、働き方改革の目的(以前に何度も書いてますね)と、職員室環境改善に取り組みたいこと、うまくいった後の働いているイメージ(上述)を伝えました。関係づくりもたぶん大丈夫だし、何より考えていることをよく理解していただけていたので。僕の学校では、快諾いただきました。

 

次は、職員に賛同していただくのと、どうやって巻き込んで参画してもらうかを考えて行動してきました。

 

続く・・・。