もっさんのブログ

もっさんです。小学校の先生をやっています。アドベンチャー教育をベースにした学習サークルの「湘南PACE」主催者の一人。幸せな社会、家族、個人を実現できる教育を目指しています。そのために、大人ができることは?理想とする社会、家族、個人の姿ってどんな姿?日々模索しています。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その⑧

さて、今回は夏に2日間で行った職員室環境改善プロジェクトで職員室がどうなったかを写真をたくさん載せながら書いていきます

 (劇的な変化ではなく、ゆるやかな変化です。理由はこちら↓でした)

kawamocho1011.hatenablog.com

 

①全景

BEFORE

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↑職員室のbefore。一般的な職員室同様、壁に高い棚が立ち、圧迫感がある。窓側の棚は結構高さがあり、カーテンを閉めるのに一苦労。流しは職員室右後方にあるが、食器棚は左後方にあって不便。机の上も物が多い感じがする。

 AFTER

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↑それがこうなりました。(壁側写真だけでごめんなさい。後で詳細出てきます)

 

まず、胸か腰あたりより高い棚は圧迫感があるかのですべて無くすか、上半分を下ろして別の場所に置きました。

 

細かいところを見ていきましょう。

 

②高い棚をなくす

BEFORE

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 AFTER

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棚、高いですね。これを低くすることが、見やすく気持ちのいい職員室につながると考えました。窓側後方にある食器棚には、実際には使っていない食器が山ほどありました。ですので、食器を減らし、食器棚そのものを流しのそばに移すことにしました。

それによってできたスペースに、この巨大な白い棚の上半分を下ろして置いてしまいました。

学校共有のデスクトップパソコン、そしてすべてのパソコンとつながっているレーザープリンターとカラープリンターが、「応接室」という職員室隣の部屋にありました。一度印刷するたびに扉を開けて隣の部屋に移動するということが繰り返されていたので、すべて職員室に持ってきました。

持ってきたものをどこに置く?ということですが、結局みんなが、よいしょってとりにいかないといけないような狭い通路や面倒な位置においてはストレスになります。

今まで、職員室には中央を交差点として前後と左右に伸びた通路があったのですが、その左右の通路が狭くて狭くて、みんなカニさん歩きして通っていました。足元にはごみ箱やら先生たちの物やらが置いてあって、妊娠している先生が通るのにとても心配でした。ですので、まず毎日勤務しているわけではない非正規職員方の机を共有用の机に変身させて、机の数を減らし、中央の交差点と左右の通路を広くしました。ここでスムーズにすれ違えます。また、プリンターにも簡単にアクセスできます。その広いスペースを使って、共有のデスクトップパソコンを置きました。めちゃ便利!

 

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壁はできれば何も掲示したくないと思いますが、みんなの交流に使えるといいなぁと考えています。現在は、うちの学校の研究の個人個人のプロセスが見えるようなものを掲示しています。研究は、「学びあう文化を職員室来る!」というコンセプトがあるので、この場所はもってこいです。

 

③窓棚をスッキリ&ボックス収納術

BEFORE

f:id:kawamocho1011:20191012161308p:plain窓側には一面に棚があります。

この棚がまず見た目に綺麗なものじゃないに加え、カーテンを閉めるのに一苦労。

以前「理想の職員室の風景」なるものをブログで書きましたが、光が入るのを少し遮っているのも事実。(これを変えるために一度棚をどかしたとき、職員室がめちゃめちゃ明るかくて驚きました。理想は「無くす」、ですが…)

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多少は整理されているんだけど、雑然としていますよね。

 

そしてそれが・・・

AFTER

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ほら、なんか窓のあたりがすっきりしているでしょう?

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棚をなくすこと自体は、窓側に座っていて棚を使っている人にとっての「不便さ」につながりそうでしたので、棚を変える方向にしました。高さは20㎝近く下がりました。

白色で統一感があり、後述のファイルボックスと色がマッチしています。ニトリで4つ買って10000円だったかな。

  

そしてなんといっても、このファイルボックスを使った収納が最高です。

ボックス太35個 ボックス中 15個 ぐらい購入しました。だいたい12000円ぐらい。

黄色の付箋でラベリングしているものは「教科」の校務分掌のもので、そのボックスに限定して収納し、「そのボックス以上に増やさない」というルールにしました。過去の資料はたまるものですが、このようなルールで、しかも見える化によって、整理整頓が維持されるということです。

青色の付箋でラベリングしているものは、この付近に席のある学年のもの。これもこの範囲に収めます。

(もちろん、今回ボックスファイルを用意したときに、みなさんに「一つで足りそうですか?」と確認しました。「必ず一つで!!」と押し切ることもできますが、その担当の方の努力でどうにかなるものもあれば、どうにもならないものもあるからです。相談してボックスの範囲を決めました。でも、基本は「一つの分掌につき一つのボックス」です。)

職員室中の棚をこのルールで統一しました。どこに何があるか一目でわかってとてもいい感じ。

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こっちの棚は「教科以外の分掌」で統一。

 

④鍵置き場

ここはBEFOREがなくてすみません。

 

うちの学校の鍵置き場は、元々6段くらいに並んでかけてありました。一応校舎とか、エリアごとに色分けしてあったのですが、これがとろうと思うと「細かくて一目で分かりにくいテプラ」がついていて、結局いつも探すのに苦労するのです。これを何とかストレスなくしたいと思って作り直しました。

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これ、うちの協力者の方の超大作です。

校舎図をそのまま書いて、その場所で使うカギをその場所にかけてあるようにしたものです。例えば、体育館は校地内の北端にあるので上にあり、体育館の西側がステージ側なので、ステージや放送に関するカギを置きました。

うちの学校では、鍵置き場は職員室の柱のところだったので、柱に合わせたサイズで作るしかなく、少し狭くなってしまってしまいました。きっとこれを見ている皆さんならもっと見やすいものがつくれるのでは?できたら教えてほしいです。

 

⑤机の整理術

まず、前提として僕は整理整頓は得意ではありません。

机の整理は、苦手な人もいます。その方だって望んで整理してないわけではないと思います。それを「きれいにしてください!」といっても、「そりゃしたいわ!」って感じです。机の整理は個人の問題ですが、これを個人の問題にせずみんなでサポートできるといいなぁと思っています。

僕たちがやったことは、整理術や整理するとどんないいことがあるかを話したり掲示板で知らせたりしたことです。

 

前回のブログで、ネット上の参考になるサイトを挙げましたが、それをもとに僕がやった机の整理術を紹介してみます。

まずそもそも、整理において大事だと思ったことは、「継続可能な整理のルールを決める」ということでした。僕はいままでここがあいまいだったので、今回やってみたら綺麗が2か月続いています。うれしい!!

 

 

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 まず外観。

僕は文房具を机の中にしまうと、そのうち増えたり分けていた仕切りが機能しなくなったりして、すぐに汚くなってしまうタイプ。そこで見つけたのがこの方法。

  

これのいいところは、

①いちいち引き出しを開けずに文房具が取り出せる

②外にあるから見られることを意識して、綺麗を保てる

です。

そして決めたルールは、

「新しい文房具は(もらっても)増やさない!使う頻度が低いものは置かない!あげるか捨てる!」です。

物が増えていい状況だとすぐに整理が追い付かなくなってしまうので、ものを増やさないルールを決めました。これ、先ほどのファイルボックスと同じですね。

 

次は、引き出しのルールです。

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最上段の幅広引き出しは、

「一時保管用の引き出し」

です。忙しいときにぱっとしまったり、帰るときに机の上の物がない状態を保つためにとりあえずしまうところ。こういう逃げ道があるといいですよね。いつもきちんとなんてできないもん。

 

三段引きだしの上段は小物入れ。

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え?鼻眼鏡ですが何か?

 

三段引き出しの中段は、もう少し大きなものを入れています。

(セロテープ入っているけど、これみんな一人一個持ってる意味ないよなぁ。)

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三段引き出し下段は大きなファイル。 

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校務分掌のものは入れません。みんなが見れるところにあるほうが、何かあったときにみんなで対応できるからです。

 

机の足元。 

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机の下によく物を置いてしまいますが、ここに置くと永遠の放置されてしまうし、足が入らないのが嫌で、右半分だけを使うことにしました。左側は、出勤後にカバンを置いています。

(「正直不要だが要保存」ファイル(笑)学校って使わないのに「この書類・冊子は取っておいてください」って配付されるもの多いですよね。ほんと、一人一つなくていい!学校に一個あればいいじゃん!3年経っても一回も見てない!みたいなやつめっちゃ多い!!ってことで、あてつけにこんなファイルを作りました(笑)これで文句ないですよね)

 

そして机の足元(写真なし)。

ちなみに、僕は机の下に「一時保管ボックス」というB4サイズの箱(業者テストの箱)を隠し持ってます。不要な書類はどんどん処分したいですが、「もしかしたら使うかも…」と思うと捨てられたないですよね。この箱は、いっぱいになるまで「とりあえずいれちゃおっ」という感じでぽいぽい入れているので、捨てるまで日数があります。大体3か月でいっぱいになるので、そうなったらシュレッダー処分しています。(1か月使わなければたいていの書類はいらないですよね)安心して処分できるから減らせています。

 

 

最後は机の上。

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机の上は、毎日何もない状態が理想です。といっても、ぼくはやりながら片付けるタイプではないので、仕事中は一気に広げて汚くなります。でも最後は片付きます。先ほどからお伝えした収納のルールができているので、今年は探し物が激減しました。

机がきれいだと、頭もすっきりしているのがわかります。「なんか仕事あったけど、なんだったっけ。しめきりのものあったようなないような・・・」という感じがなくて、スッキリ。

 

年間150時間超の探し物時間を減らすことができ、時間の節約。会社としても、ものをなくされることはリスクになります(学校は不祥事になります)。それに、机がきれいだと、お互いの顔が見えて、コミュニケーション取りやすくなります。

 

みんなできたら職員室の景色が変わるだろうなぁ。

 

⑥その他

 

その他に工夫したところを書いてみます。

 

全とじファイルくん

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「もうあの書類どこだっけー」とか「あっやばい!捨てちゃった!」とか、そういうときのため、職員室で先生たちの机の上に配付するプリントは一枚必ず入れて保管しておくもの。これがあれば、自分の手元の資料を安心して断捨離できるし、探す手間も省けます。資料がすべてサーバー上に挙げて一括管理できるシステムがあれば不要ですが、まだアナログなところもある学校なので、こういうふうにしてみました。

 

「ホワイティー

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気軽に相談や情報交換をしたり、何気ない会話のやりとりもできる情報交流板です。校内研究の「職員室に学びあう文化を」「もっと気軽に取り組めるように」というコンセプトで作ったものです。

 

⑦応接室(職員室の隣の部屋)

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ここは職員室隣の部屋「応接室」。でも、それも名ばかりで、実際は「印刷室」兼「学習室」兼「応接室」となっています。

BEFOREの写真がないのが残念ですが、この部屋は物が多く、椅子に誰かが座るともう後ろを通るのが大変な状態でした。カニさん歩きのように通っていました。しかも、なぜかどこにもつながっていないLANケーブルや電源コードとかが、カバーがついていたとはいえ床にいくつもあって、椅子を引くとぶつかったりしてストレスフルでした。

やったことといえば、

①高い棚をなくす(冗談を下に下ろす)

②無駄なコード類をすべて撤収

動線を考慮した配置に変更

でした。

 

低くなった棚の上には基本的にものを置きたくない。でも、ちょっと活用したい。ということで、みなさんが読んでいる本を紹介しあうスペースにする予定です。すでに写真のとおり、すこし置いてあります。こんな感じを目指しています。

 

あと、写真にはないですが、このような広い机のある部屋は作業がしやすいので、大きな教材づくりには最適!なので、「ちょこっと文房具箱」なるものを作りました。カラーペンやホッチキスなど、最低限の文具がひと箱に置いてあって、使うことができます。この箱も机同様、増やさないことがルールなので、2か月たった今でも綺麗を保ててています。

 

 

 

はぁ~大変だった。報告以上です。

まだまだ完成形態ではないですが、とりあえず夏休みにここまで、職員室環境改善プロジェクトを進めることができました。

 

さて、現在は、とりあえずプロジェクトを次のものに進めようと 検討中。

今度は何を改善していくのでしょうか。

また報告していきますね。

 

 

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追伸

このプロジェクトをやって、多くの先生たちが自分の机の整理整頓をはじめ、机の上がスッキリ綺麗になっていきました。

誰かがお願いしたわけではありません。

本当に「自主的に」です。

このプロジェクトのコンセプトを理解してくれたことが一番大きいように思いました。

今、職員室の机の上は、ほとんどの人が、多くてA4幅15㎝程のボックスファイル一つぐらいしか載っていません。

 

とてもうれしい出来事でした。