もっさんのブログ

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授業参観って、何をどう見るの?

〇〇のリフレクションやら、○○さんの観察視点やら、〇〇主義やらのいろんな見方考え方と、自分の経験をもとにして、現時点での考えをまとめてみました。

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ある授業が学習者に劇的な変化をもたらしたとします。

その変化は教師の意図の有無に無関係に起きます。変化には、その原因たる大切な要素があります。その大切な要素を見つけ、それを参観者が自分の授業でも再現・応用できれば最高である。そんなことを目指して参観してはどうでしょうか、という話です

例えば、授業中に教師が一言も話さず45分間を終えたとします。

でも、その45分間の中で子どもたちの学習はよく進み、様々な望ましい変化が見られたとします。

もし教師と子どもとのやり取りだけを見ていたら、何が起こっていたのかは分かりません。

けれども、学習者の変化が何によって起きたのかを見てみると、例えば学習内容や環境が学習者の学びを促進させるようになっていて、教師の「見守る」スタンスが学習者の学習を加速させているのかもしれません。

いやいや、実は学習者同士の関係性を良好に保ってきたことなのだとすれば、問題は本時ではなく、それまでの関係づくりに力を注いできた賜物なのかもしれません。

はたまた、この学校は特殊で、学習者が他学年の授業を参観する習慣があり、それによる影響なのかもしれません。

変化をもたらしたと考えられる要素は数知れない。ですから、想像を働かせ、時には授業者や学習者に質問をしながら、その要素をできる限り正確に読み取ることが求められます。

この点を考えると、例えば「机間指導が必要だ」とか「授業では最後にまとめをしましょう」といった啓示は必然ではないことがいえます。学習者に価値があって初めて意味があるように思います。

 

まとめると、学習者が変化したことと、なぜそれが起きたかを見極めることが、参観において大切ということです。

 

ちなみに、変化には、よい変化も悪い変化もある。が、どちらも大切なヒントが隠されています。もちろん、変化しなかったという事実もまた、分析する価値があります。

 

なので、

①学習者の変化を観る

②なぜその変化が起きたのかをつぶさに観察し、分析する(エピソードがベース)

・教師との関わり ・学習者同士の関わり ・学習内容 ・学習環境 ・文脈性 等

③観察・分析した中で、特に変化に対して大切な要素を書き出す

  

★詳しく知りたければ、学習者に直接尋ねてみるとよいです。「今日〇〇なように見えたけど、どうだった?」「楽しかった?どうして楽しかったの?」「今日はどんなこと学んだの?」

 

★実は、この「変化を見る」「変化が起きた理由を分析する」「大切な要素を見極める」というステップがリフレクション力につながっています。この力があると、例えば自分で授業を行った後に、「今日の授業or子どもとの関わりはうまくいかなかったけど、どの部分が影響しているのかな」と自分で深くリフレクションすることができ、明日の改善につながります。教師の自己成長にも欠かせない、効果抜群なワザ!

 

★もし研究授業であれば…参観者は、授業者が目指していることに合わせて感じたことを述べるとことはどうでしょう

「静かに座れていますね」「先生はもっと〇〇なアドバイスをしたほうがいいと思います」と言われても、授業者が目指している方向性と一致していない場合、その意見は空を切ることになります。

授業者のねらったことと、学習者の姿を照らし合わせ、①ねらった姿になっていたか(観る)、②なぜそのような姿になったのかを分析(分析する)、③何が有効だったのか、もっと有効なことはあるか「こんな方法どうでしょう」(大切なことを書き出す)、について伝えるのがよいかと思います。授業者であれば、目指していたことを明確にして伝え、どんな意見がほしいか提示してもいいと思います。研究会を通していろんな方の①②③を聞くと、自分の①②③力も磨かれていきます。