(2年間のシュタイナー教員養成の前半が終わったので、ここで自分のために少しずつふりかえってみる)
その1【オイリュトミー】
オイリュトミーは 体を使って宇宙、人、文化、言葉など、様々なものとつながりながら、そのエネルギーを感じて体を動かすもの。表現活動でもあり、調整?活動でもあり、受容的活動でもある。いろんな意味が含まれている、とても不思議な活動。
●インプロ(コンタクトインプロビゼーション)やっていてよかった。これが自分のオイリュトミーの質を高めるのを助けてくれた。
●みんなで円になり、互いを意識しながら、一緒に同じ空間を作る。といっても、個人も大事にしているので、窮屈に自分を周りに合わせているわけではない。
●ゆっくりとした動きにこそ、体をよく意識する。上げた手を下す所作も、ストンと落とすのではなく、大きなシルクの布が風を感じながら静かに落ちていくように、葉が重力と空気感じながらゆっくりと落ちているように、そういう所作に地球そのものを感じ体現していく感覚がある。なんだか、自分の感覚が磨かれていくのがわかる。
●オイリュトミー療法のほんの一部を体験した。高く上げた「i」の手を上下に揺らす。左右両手対照的に揺らす。体も揺れるが、次第に自分の軸を感じ、手を揺らしても体がぶれない軸・芯を感じるようになる。すると、体が中心を得て、整うのが感じられる。姿勢も、心も、すっと整う感じ。光が上から下まで突き抜けていくようだ。僕はこれを、毎日やろうと思った。
心地よさの感覚も人によって違った。
●1年間の受講を通して、受講生一人ひとりの足の運び、ものの動かし方など、すべての所作が丁寧で、無意識的に調和的になっているのを感じた。これは、オイリュトミーの時間に関係なく、であったた(つまり汎化が起こった)。一緒に空間を作り出している感覚が当たり前になり、それが一つ一つの体の動かし方に変化を与えていた。話している数よりも、一緒に作り出してきた共同体感覚のほうが優勢。とても不思議な感覚。