もっさんのブログ

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教育上SNSについて思うこと(2022年8月)

最初に言っておくと、僕はSNSやICTのメリットも実感しているし、結構使いこなせる。SNSで人生を救われている子もたくさんいる。それを踏まえても、大きな課題があるって思う。

 

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●先日呼んだこの本。この本自体はあまり好きではなかった。量的データで結論付けていることが、「そうでもないと思うけど」と思うことがたくさんあった。若者と言っているけど、日本人結構みんなそうだなって思うこともたくさん。でも、一考する価値はある内容だった。

その中で、今の若者の特徴をこんな風に挙げていた。

・「目を付けられる」のは、いいことだって嫌

・匿名にしたとたんに意見が出る

・「ほめる」は圧

・例がないとできない(意図が伝わらない)

・自分で決めず、皆で決めるかインフルエンサー頼り

・場を乱さないために演技する

・上司からの質問を同期に質問する

・究極のしてもらい上手

今の若者(今に限らないけど若い時代)は、空気を読む文化に対してとてつもない順応性を求められて育っている。他者からの目もびくびくしながら生きていることが書かれている。他者との関わりについて、その平穏を保つためのスキルは格段に高いと思う。

きっと互いに気を遣い合う小・中学生時代を過ごしたろう。その一端を担うのはSNSSNSはコミュニケーションにものすごく気を遣う。まだまだ未熟なコミュニケーションの時期に、どうしてもマウントを取ろうとしあってしまう思春期。互いの関係性に苦しめられている子どもたちを見ると、子ども時代をこんなことに大半のエネルギーを注ぎ、場合によってはドロップアウトしてしまうのが本当にかわいそう。こういう互いをけん制しつつ、無難なコミュニケーションの取り方を学習している様子を見ていると、そりゃ高校大学新卒生は、杭として出ないようになるだろうな(良いことでさえ「杭」になる)。そしてそれに悩んでいる保護者の様子も見ていると、なんだか子どもたちにSNSは必要ないんじゃないかなと思う。子どもはSNSと上手になって付き合えないと思います。適正年齢がもっとずっと上だと思う。

問題は、学校よりも家庭。学校はある程度コントロール下にあるからいいのだけど、家庭にいる時間が問題。かといって、一家庭で努力しても、友達が持っていたら自分の子だけは許さないなんでほぼ不可能。だから、やるなら学校単位や自治体単位で家庭に働きかける強力な思想やロジックが必要。そんなことできるのかな。

 

●何もしない、ぼーっとする時間がない子どもが多い。スマホタブレットはもちろん、習い事でも忙しい。何もしない時間って実はものすごく価値があって、例えば電車の中でスマホもしない、本も読まないってなると、結構自分のことを振り返ったり謎の妄想にふけっていたり(笑)新しいアイデアが浮かんだりする。ああ、運転中のほうが例としていいかな。運転中って結構物事考えることがある。することがないと、自分で何かを生み出したりもする。頭の中を整理したり、次の予定を考えたり、思考が進んだり、自分について考えたりするのはこの時間。何かを知ることと同じぐらい、何もしない時間って大事だと思う。
 家に帰るとタブレットやゲームやスマホがあって、何もしない時間が本当にない子どもたち。これは大人も一緒かな。こういった時間を大事にしたいなと思ったら、やはりメディアはほんとに邪魔だなって思う。
 でもでも、さっきと同じで、一家庭で努力しても、友達が持っていたら自分の子だけは許さないなんでほぼ不可能。だから、やるなら学校単位や自治体単位で家庭に働きかける強力な思想やロジックが必要。そんなことできるのかな。
 SNSで人生を救われる子もいるけど、そんな子に限って、最初はSNSで失敗したことがきっかけだったりしないかな。
●ということで、
前は
「どうせ将来使うんだから、小さい時から使って、正しい使い方を教えてあげればいいんだ。その上で、思春期のSNSトラブルを乗り越えればいいんだ」と思っていたけど。
今は、
「小さい時は適性がないので、必要なし!そんな文化に巻き込む必要ない!小さい時は、ないことで育まれるものを優先すべし!あとからなんかいくらで学べる!」と思っている。