「僕たちは、夏休みに小田原城に行って来ました。小田原城は、北条氏が住んでいたのですが、当時力をもっていた豊臣軍に対抗するために、小田原の町全体を巻き込んだ巨大な土地をかこんだ城です。今日は、こんな立派な小田原城を、もし僕たちの好きな武将『伊達政宗』『上杉謙信』『武田信玄』だったらどうやって攻めるかを発表します」
目を輝かせた三人の発表は、自分が好きな武将がどれだけ素晴らしいかを、聞く人たちに訴えかけています。彼らの発表に原稿はありません。かといって、「暗記」ではありません。自分の言葉で「語る」発表です。 聞く子どもたちも真剣です。友だちの発表を聞くのがとても楽しみのようです。
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★私たちはなぜ歴史を学ぶのでしょうか。
歴史を学ぶことのゴールが、「歴史上の出来事を知ること」では、悲しすぎます。テストでいい点を取ることでは悲しすぎます。たとえ素晴らしい構成の授業を行っても、授業が終わったら「ああ終わった。歴史は授業だけで充分だな。」では、きっと子どもたちは歴史を学び続けることはないでしょう。
歴史を好きな人たちに聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「好きだから」
「その人の生き様がカッコよくて、刺激を受けるから」
「歴史上の出来事を知ると、それが現代を作っているものになっていると考えると、どの人間ドラマに感動するから」
「歴史上の失敗と成功から学んだことや、歴史上の人物の生き様を知り、「僕もこんな風に生きたい」と考え、自分の人生に生かせるから」
私たちの心や人生を豊かにする。 歴史好きな人たちは、そうやって歴史を自分のものにしています。
じゃあ子どもたちは?
まずは「好きになること」です。
★僕たち数人の先生たちは今、「自立した学び手、自立した市民になることを目指した社会科」を目指してチームを組み、その考え方や手法を探究し、形にして出版しようとしています。中でも僕は今年6年生の担任をしていて、6年生の学習内容である「歴史」をテーマにして授業を試みています。
「先生、卑弥呼について、家で調べてきたよ!」
「先生、俺石包丁作ったんだけど、見てくれる!?」
「図書館で本を借りてきたんだけど、先生、今日は歴史家の時間だよね!?」
「よし!次の時間は〇〇を調べるぞ!」
「いいなぁ。俺たちも、次の発表ああやって劇にしようよ!」
「明日は何しよう!」
子どもたちは、歴史家の時間を楽しみにしています。
学びのオーナーシップが子どもにあれば、授業の枠を飛び越えた本当の主体性はおのずと出てきます。
★第42回湘南PACEは、僕の「歴史家の時間」についてああだこうだ言っていただく会にします。実は、夏に「歴史家の時間」についてプレゼンをする機会があるので、それにむけてプレゼンの内容も検討中なのです。それもみなさんからアドバイスもらいたいと思っています。具体的に言うと、
① 「歴史家の時間」の内容をみんなでブラッシュアップする
② 僕のプレゼンをブラッシュアップする
です。
時間があれば、みなさんも「歴史家の時間」を体験する時間を設けます。
知識、経験は問いません。感覚、大事です。
来るからにはフィードバックは必ずください。「本にするならもっとこういう情報があったらいい」というのでもOKです。方法を教えてくれたらもっとうれしいです。
では!
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第42回湘南PACE「自立した学び手を目指す社会科『歴史家の時間』」
〇日時:平成29年7月16日(日)
受付 13:00
開会 13:15
閉会 17:00
懇親会 その後
〇場所:地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ) 研修室B
〇参加費:1000円
懇親会:4000円程度
〇服装:今回は何でも大丈夫!
〇持ち物
・飲み物持参(おかしはこちらでご用意します)
・筆記用具
・あれば歴史の授業でやったこと(実践)
〇定員:25名
内容: 既述です。
〇申し込み shonan.paceとgmail.comの間に@を入れてメールをください。
facebook友達の人は、コメント欄に「参加します!」と書けばOK。
メールの件名は「第42回湘南PACE参加申し込み」でお願いします。 本文には以下の項目を記入してください。
お名前:
所属:
携帯番号:
懇親会の出欠:
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