もっさんのブログ

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AIに「負けて」いいでしょ!

教育を語るなら、未来の私たちの姿を先に考えたい。AI時代の私たちは、労働という新たな「仕事」を探すのではなく、AIに「負けて」譲り、労働から解放されて生きていいのでは、とそんな話です。

AIの進歩が目覚ましいですね。約25年前、IBMのチェス用スーパーコンピューターが人間の世界王者、ガルリ・カスパロフ(知りませんが)に勝利し、コンピューターが人間を凌駕したことが、世間に大きなインパクトを与えました。そこからあれよあれよと目覚ましい進化を遂げ、数年前からChatGPTが「なんでも答えてくれるAI」としてブームになりました。

 

「シンギュラリティ(技術的特異点)」とは、AIが進化する過程で人間の知性を超えるとされる転換点です。一応、2045年ごろと想定されていますが、体感的にはもっと早い気がしています。

 

オックスフォード大学の予測した、消える職種・消えない職種 です

素晴らしい!小学校の先生はしっかりと残りますね。

「AI時代に負けない」なんて言葉をよく聞きます。「AIに仕事を奪われる」なんて言葉もよく見ます。でも、どうしてそもそも、戦う必要があるのでしょうかねぇ。この辺、私たちは「労働」という固定観念に支配されているように思います。

 

最近の僕の探究テーマは「ポスト資本主義(資本主義の後にくる世界)」なのでその切り口になることが多いです。ブルシット・ジョブもそうですが、私たちは資本主義の中で生きていて、あまりにも従属的・隷属的な労働に縛られているように思います。幸福になるために、生活を維持するために労働をする。でも、労働によって生活が不自由になっていく。お金を持っている人は、資本をもとに何もしなくてもお金を増やすことができ、もっとお金持ちになる。貧困は貧困のまま。お金を稼ぐために、大量生産・大量消費をして資本主義は地球を食らってどんどん破壊していきます。資本主義は、お金のために私たちの倫理観を鈍らせています。

「AIに負けない」「AIに仕事を奪われる」というのは、「よい労働の担い手になろう!」とも聞こえます。これら、AIに対抗するかのように教育の必要性を訴える論調がありますが、結構譲っていいところだらけだと思います。だってこのままAIが進化すれば、私たちがやっていることの半分ぐらいは機械がやってくれます。そうすると、労働は減るはず。じゃあ減らないとしたら、それは「労働をしないとお金を生み出せないから」ですね。そして、雇用契約上の労働時間を満たすため、仕事は「生み出されて」、やる必要のない仕事もどんどん増えていきます。仕事は早く終わったら、別の仕事をやるんです。帰っちゃだめ!笑

 

投資を始めると、とてもよくわかりますが、お金はたくさんあると、たくさん増えるんです。何もしなくても。金持ちはより、金持ちになります。知っている人は、徳をします。情報格差が貧困格差になっています。この仕組み、ちょっとおかしいぞ、と思いませんか?ぼくは違和感ありありですね。

 

教育も、労働も、ちょっと一回立ち止まって考えていきたいですね。資本主義の中で当たり前になっていることを見直して、次の社会をどう作っていくかを考えていきたいです。今の世の中でAIが進化したら、この資本主義レースの中でAIが進化したら、倫理観のないAIが育ち、地球は直接的にも比喩的にもターミネーターワールドが来そうです。

ハルジオンを摘み、茎の端からツツジを入れていくんだって。美しい!世界はこんなに美しいものがあるから、大事にしたいですね。

でも、AIにもっと仕事を譲って、人類がもっと自由で幸福に生きられる社会は、仕組みをよく考えていくとできそうな気がします。このあたり、もっと探究します。