「子どもは小さな大人でない」ルソーさんですね。
便利なものが増えました。アナログなものがどんどん減りデジタルになりました。とてもいいことなので、基本的に賛成ですし、その利便性をありがたく一定程度享受しています。一方で、子どもたちにとってはどうなのでしょう。
子どもたちには 何が起きているか見えにくい世の中になりました。
- 支払い 現金→クレカやスマホ 現金を扱いやり取りをするケースが少なくなりました。
- スケジュール管理:手書きカレンダー→アプリ
- 買い物のメモ:メモ帳→アプリ
- 電話:固定電話→スマホ。電話の応答や引継ぎを見る機会もやる機会も減りました。
- 食器洗い:手洗い→食洗器
- 掃除:ほうき→掃除機→ルンバ
生活をアナログに戻すと、子どもにはいいことがたくさんあります。現金のやり取りを見て買い物の仕方や算数的な考え方が身に付く。現金なら子どもでもできますしね。家の固定電話を使うことで、初めて話す人との会話の仕方が身に付く。スケジュール管理やメモをしているのが「見える」ことで、自己管理の仕方を知ることができるし、これも自分が真似ることができます。子どもが「扱える」から「思考錯誤できる」し「主体者になれる」です。
「便利なのが増え、どうせ子どもたちも大人になれば使うんだから、気にしなくていい」という意見もありますが、大人と子どもは異なる生き物だと思うんですよね。「小さな大人」ではないです。僕たち大人は、一定程度のアナログの中で育っているから、便利なものを、その深いところまで理解したうえで使うことができるように思います。もっと上の世代の人は、もっといろんなことを理解していたりします。花のお世話、手作りの物づくり、物を修理すること、腰を使った体の使い方…。上の世代の方に聞いたら、もっとありそうです。若者を見て感じること。
せっかく子どもたちの学ぶチャンスなのに、見えなくすることがもったいない!ということで、うちではなるべく、アナログなものを増やしたいと思っています。子どもが見ているところではほうきや雑巾で掃除をして、付箋を使ってメモ代わりにして、どうやって生活を整えたり自己管理したりしているかを見える化することを目指したいです。