もっさんのブログ

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僕が留学をする理由 その1

 僕が留学をする理由 その1

ルドルフ・シュタイナーを通して、「育つ」を模索

僕には、教育関心が高く尊敬する友人・知人がたくさんいますが、皆それぞれに自分が大事にしたいことをもとに、それぞれの道に進んでいます。僕は10年間以上公立小学校に務めました。それなりに本を読み、話を聞き、研修を受け、実践を重ねてきましたが、シュタイナー教育だけは「?」だったので、2年間、横浜シュタイナー学園の教員養成コースに通いました。カリキュラムも、先生たちも、出会った仲間たちも素晴らしかったです。結果は大収穫でした。

 

ルドルフ・シュタイナーは、物事を観察するのに非常に優れた人で、現代一般peopleでは見えないものがたくさん見えています。「盲目の人にとって、見えないもの=世界にはないもの、とはならない。同じことです。見るようになれば、見えるんです」というようなことを言っています。スピリチュアルな人だと思われがちですが、実際はとても科学的な見方をしている人です。彼は本当に、「人間」をよく見ているなと思います。

 

彼が見ているのは「教育」「農業」「医学」といったカテゴライズされたものではなく、世界そのものです。人間の本質的なところを見ていくことで自ずと見えてくる「教育」は、僕の理解の範疇を超えていますが、とにかく面白かったのです。

 

公立小学校では、ワークショップやPBL(Project Based Learning)の授業がメインでしたし、自由と主体性についてはかなり主軸に捉えながら、自己選択・自己決定を尊重した学級・授業づくりを目指していました。ですがシュタイナー教育は真逆と思われることが多いです。昨今では否定されがちな「一斉授業」が主ですし、「子どもたちの主体性」は一定の制限の元にあります。親に要求することも多く、日本の公教育とはカリキュラムが大きくことなります。でも、納得いくのです。そこに大きな目的と意味があります。

 

シュタイナー教員養成コースで体験したカリキュラムは、素晴らしく本質的美しく、世界をもっと知りたいと思えるものでした。子どもというものはどんなものかをよく見て、その結果カリキュラムが作られています。(この点、先にカリキュラムがあって、次に子どもを見ているのがよくある学校カリキュラムですね。社会の要請で決まることも多いですね。)人間というものの基礎は、時代によって左右されるものではないと思います。一方で、変わるところは変えていい。でも今は、かなり世の中の動向で左右されているように思います。シュタイナー教育の100年続くカリキュラムは、あなどれません。

 

教員の学び合うシステム、学校づくりのノウハウ、保護者とのコミュニティの築き方も含めて、シュタイナーの学校ではとても面白いことが起きています。外から見えているものと、中で起きていることは結構違います。みなさんはメディアのあれこれでシュタイナー教育を鵜呑みにしないほうがいいですし、「〇〇という方針はわたしには合わないわ」と切り捨てずに体験してみてほしいです。現代世の中で起きている結構な問題の、解決の糸口が見えてくると思います。教育に限らず。

 

世の中に素晴らしい教育はたくさんあります。ただ、僕はここから学びたいと感じたわけです。そして、「育ち」について、その本質を追い求めていくだけです。「シュタイナー教育か、そうでないか」安易な二元論には全く至りません。もちろん、シュタイナー教育が完璧なわけがありません。授業見学お断りなシュタイナー学校界ですので、子どもたちが授業を受けている様子を実際に見たわけではありません。現時点でも、違和感や疑問に思いうことがありますしね。これも大事なテーマ。

 

ドイツでシュタイナー教育を学んできた人と話すことで、自分の学びたいこともはっきりしてきました。感じた違和感も疑問も含め、シュタイナー教育が生まれたドイツ(オーストリア?)で、文化を含めてまるっと体験してきます。はい、やっと答えですね。ドイツのシュタイナー教育のマスターコース(修士課程)に通います。卒業すると、世界中のシュタイナー学校で先生ができる資格がもらえます。うちの子も、ドイツでシュタイナーの幼稚園やら学校やらに通います。先生としても、保護者としても体験してきます。体験しないとわからないのが、シュタイナー教育ですから!聞いたって読んだって、チンプンカンプン。

 

まとめます。「シュタイナー教育」そのものを目指している、というわけではないです。方法にとらわれたら、本質が見えなくなります。ただ、ルドルフ・シュタイナーが考え体現してきたことを文化を含めて学び、それをもとに自分が教育という分野で目指す方向を模索していきたい、ということです。

 

「僕が留学をする理由 その2」へ続く…

 

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