もっさんのブログ

もっさんです。小学校の先生をやっています。アドベンチャー教育をベースにした学習サークルの「湘南PACE」主催者の一人。幸せな社会、家族、個人を実現できる教育を目指しています。そのために、大人ができることは?理想とする社会、家族、個人の姿ってどんな姿?日々模索しています。

「個別探究&組織開発&ワークライフバランス」をテーマとした研究の末…

今回は、前回のブログで載せた、3年間続いた研究が終わり、2021年度どのような方向性でスタートしていくことになったのか、そのターニングポイントを書いてみる。

 

 

その件について、ここで僕も記事を書いているので、こっちも見ていただけるとより詳細が載っています↓

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

まず、昨年度まで3年間続いた研究は、端的に言うと、

ワークライフバランスを整え

□教職員の満足度の高く

□教職員が主体的に取り組め

□互いの実践にコミットしあう形の個別探究の研究

 

を目指した研究だったが

それがどうだったのか。

 

 

結論からいって、成果と課題の両方がたくさんあった。

3年間でこの研究は一度ストップした。

が、個人的には得られたものが大変多く、どこかいつかどこかでこのスタイルを復活してみたいと強く思っている。

 

まず成果はとてつもなくあった。

 

①互いに異なる研究だったので、教員の互いの関心や強み、得意分野がよく見え、対話の量が格段に増え、学び合う環境ができた。

②「研究授業の終わりが研究の終わり」ではなく、公開授業が終わっても、ずっと研究が続いてたので、子どもたちへのメリットが大きかった。教員も、常に頭の中に意識していることが多かった、と言っていた人が多かった。

③自分の関心のあるテーマが扱えたので、これまでよりはるかに主体的に取り組めた

④基本的に研究時間内で研究が終わることを目指した(もちろん、もっとやりたい人はもっとやってOK)ことで、ほとんどの教員が研究に前向きに取り組んでいた。

⑤研究のあり方について、みなさんから本音で意見がもらえるようになった。

 

 

ただ、3年間続いて一度終わったのは、問題があったからだ。

僕らが感じた大きな問題は3つ。

「圧倒的に時間が足りなかったこと」

「互いのフィードバックの質を上げた、刺激的な関係性を築けなかったこと」

「研究の目標のあり方とそれを評価方法があいまいだったこと」

だった。

 

 

月1回の研究会では圧倒的に時間が足りなかった

我が勤務校の研究会は月に1回、年間で11回の行われていた。

互いに異なるテーマ(例えば、『学び合い』「時短」「発問」「国語」など)の研究を行っているので、互いの研究を進展させるためにコミットし合うことが重要になってくる。「コミットし合う」のイメージは、互いの研究に対して何かしらのフィードバックやフィードフォワード、アドバイスや問いかけを通して研究の質を上げるための協同的な関わりができている感じ。もちろん、100点は無理だろうけども、70点ぐらいは達成したいと思っていた。だが・・・

5時間目が終わってから勤務時間内で月に1回行う研究会では、お互いの研究の内容にコミットし合おうにも、ほぼ「聞いて終わる」ということが多かった。圧倒的に時間が足りなかった。特に、専門的だったりオリジナルだったりする研究を行っている方の実践は、研究会の時間だけでは理解することも不可能であった。これが圧倒的で大きな課題であった。

 

この点は、結構改善策が簡単に浮かぶ。研究会の回数を増やす、ということだ。ただ、職場の合意がないと難しい。研究に価値があり、楽しく魅力的であれば承諾していただけると思う。今回は問題がそこだけでなかったので、交渉はしなかった。

 

互いのフィードバックの質を上げた、刺激的な関係性を築けなかった

これは多くの学校であるのでは?

我が校は組織開発で言うところの「健全性」が結構高い。

仲がよい。明るい職員室。それぞれ強みが見えていて、いろんな話ができる。

 

だが、簡単にいえば「ぬるい関係性」になっているところがある。

授業を観に行っても、どこか腫れ物に触らないようなアドバイスばかり。遠慮しているのか、それとも本当に何を言ったらいいのかわからないのか。

同じ学年を組んでいても、互いの授業や子どもとの関わり方についてあれこれ言い合うことがない。

これを研究会のあり方でどうにかしようと、世の中にはあれこれワークショップの手法やら何やらがあるけども、それって問題をごまかしてしまう側面が多分にあるように思う。そもそも。

問題は研究会のあり方ではない。関係性の質の問題が大きい。

また、もし「何を言っていいのかわからない」という理由なのであれば、学校の中にインプットの場を作ってしまうのも有効。

ここら辺は、先ほど紹介した「授業づくりネットワーク」の記事の中に、若手に聞いた意見があるので参考になるかと思います。

 

研究の目標のあり方とそれを評価方法があいまいだった

そもそもの研究テーマが、学校教育目標とあまりリンクしていなく、目標が二重に存在していた。

そもそもそもそも、みなさんの学校教育目標は「生きて」いますか?

 

よく考えたら、もうそこから大きく引っかかってきます。

↓この辺を読むとよくわかります。

変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道

変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道

  • 作者:妹尾 昌俊
  • 発売日: 2015/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 また、石川晋さんに「エピソードを残していこう」とアドバイスをいただいたものの、それを生かすだけの時間と、それぞれの先生たちに「エピソードを残すってとてもいい!」とその良さを実感できるところにまで到達することができなかった。研究が進んだかどうかを評価する方法も定まっていないので、なんとなく進んで、なんとなく研究の成果が達成されたかが評価されて、なんとなく次年度になっていく流れに・・・

  

 

 

 

ここで、この研究方法をこのまま行っていくことに限界を感じたわけです。

 

 

ただし!あくまで総合的に判断してそうなったわけで、この方法のいいポイントは山ほどあったので、「今はまだ・・・」「もっと最初に見直しておきたいところが・・・」という感じて一度ストップしたわけです。

 

 

そして2021年度はどうなっているかというと、

先ほどの3つの問題をクリアするべく動き出しています。

それはまた次回に。