「非認知的能力」を子どもたちに 学級通信 その②
「非認知的能力」はどうやってつける?犬からもらうヒント
前回お伝えした、「非認知的能力」をどうやってつけるのか、ということについて書いてみたいと思います。
一番大事ですべての根本にあるのは「無条件の愛情(つまり、愛情に条件や取引がない、存在しているだけで愛している、ということ)」だそうです。これが足りないと、常に不安定で、その先に何か力を付けようとしても付いていきにくいようです。
それを大前提として踏まえ、次にできることを考えてみます。
自制心(自分の感情や行動をコントロールする力)やGRIT(やりとげる力)など、多岐にわたる非認知的能力は、一見「その子が本来持っているもの」「後から身に付けるなんて難しい」と思われがちです。しかし、これには後天的に身に付けることができる方略(スキル・方法)がカギであり、それで伸ばすことができます。ここでは、「自制心」を取り上げてみます。
例えば、餌を目の前にした犬が「待て!」と言われたときのことです。以前テレビで、「待て!」の力を競う番組があったのですが、ある犬は「プイッ」と別の方を向いてなんとかこらえていました。結局、この犬が優勝しました。
確かに、本来もっている「根性」のような特性が関係あるかもしれません。しかしそれ以上に「そっぽ向いて餌を見ないようにする」という方略を取ったことが、自制につながったといえると思います。犬でさえ、自分の感情や行動をコントロールするための方略を持っているのです!
さて、話を人間に戻します(笑)
ついついやってしまって、やめられないことってありますよね。いい結果にならないとわかっているのにやってしまう…忘れ物、ゲームのやりすぎ、暴飲暴食、夏休みの宿題を前日までためてしまう、アニメや漫画やアメリカのドラマで徹夜をしてしまう、ダイエットは明日から…大人もありますよね。これをコントロールするための方略を身に付けることが大事になってきます。これは人によって合う方法が様々です。ですから、様々な方法を提示して、合うのを見つけるのがよいと思います。保護者の皆様も、きっといろんな方法を取っていますよね。個人的には、ここで大事な方略って、大人も子どももあまり変わらないなぁと思っています。
書面の都合上、続きはまた次回書いてみたいと思います。お付き合いありがとうございます。