シュタイナー教員研修講座
今日は、「数の学び」を体験しました。
正直、今まで何を教えていたんだろう、という感じがします。
僕はよく言われる
「なぜ算数を学ぶの?」
という問いに対する答え
「算数は生活に使うから学ぶんだよ」については、
半分納得いっているけど、半分それだけでは無いと感じていた。
算数や数学は美しい世界があって、神秘的な不思議な世界があって、それを純粋に楽しむこと自体も学ぶ意味だなって思っていた。
けど、それをうまく体験させるカリキュラムにまで落とし込めてはいなかった。
今日のシュタイナー教員養成講座「数の学び」はその一つの答えになった。
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シュタイナーの数の学び
まず数に出会うところから。
数って、本来自然界や宇宙と結びついている。
だけど、公立小学校はどうしても「〇〇がいくつあって」「3はこうやって書いて」と機械的に学んでしまう。教科書がそのような導きになっている。
でもシュタイナーの数の学びは、自然界と数とのつながりから、数に出会い、数を学んでいく。
数に出会う1年生を想像して・・・
「この世界に1つのものってあるかな?」
月、太陽、私、へそ、etc.
「この世界に2つのものってあるかな?」
目、耳、ひざ、昼と夜、
「じゃあ3つのものは?」
食事(一日3食)、クローバーの葉、おだんご
4は?
5は?
実は、植物のがくの数、果物の種の配置など、自然界に数の法則はたくさんある。
それを見せてもいい。初めて知ると、とても感動して、心に強く残る。
こうやって数に出会ったら、そりゃ「3つのものあった!」って
授業終わった後も
家に帰った後も
子どもたちはワクワクして見つけるでしょうね。
しかも、1日に1つを学ぶからこそ、1つを大事に、しっかり味わえる。
世界にあるものの中で
数とのつながりを見つけるから、
世界と数を結び付ける。
数は機械的に理解したり覚えたりするものではなく、
世界や宇宙を知る美しいもの。
こんな風に数に出会う子どもたち
きっと数の学びは素敵なものになるんだろうなぁ。
学ぶということは、
大人が使っていることを使い、できるようになり、社会生活を営めるようになること。
学ぶということは、
世界と出会い、世界を知り、世界とのつながりを感じ、世界と生きていくこと。
学ぶということは、
自分自身が自由に、幸せに生きていくということ。
こういうことを問い続ける
本質的な学びが
シュタイナー教育には常に存在している。
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だから、
教科書を使って、
「(絵を見て)パンダが3匹いるね」
って、
3を学ぶのは
あまりにもったいなさすぎる。