もっさんのブログ

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「非認知的能力」を子どもたちに 学級通信 その①

 



「非認知的能力」て?大事なのは「テストで測れない力」だった!

 

 幼児教育の世界ではかなり有名になってきた話です。

 従来は「IQ」という能力が、将来的な年収や社会的な地位に関係があるとされていました。それを実際にとある研究者たちが調査しました。子ども時代に成績の良かった人(≒IQが高い)の将来を追っていった結果…そこに関係性が見られなかったのです。一方で、他の研究では、関係性の深いものが調べられました。すると、結局深い関係があったのは「非認知的能力」だったのです

 「非認知的能力」とは、定義が様々ですが、一言で言うと「テストでは測れない(=非認知)

能力」です

 マシュマロテストが有名です。幼児に、「このマシュマロを食べていいよ。でも少し待ったら2個あげるよ。」と聞いて、食べた子と待てた子の将来をたどって違いがあったというものです。これは「非認知的能力」の中の「自制心」に関わるものです。

 例えば、皆さんの職場で一緒に働いていて「この人と一緒だとやりやすい」「この人がいると結果が出せる」「あの人が上司だったらいいのに」そんな感じの人を思い浮かべてみてください(今働いてない方は、学生時代の仲間はどうですか?)」。そういう人たちって、コミュニケーション力や、やりぬく力や、自制心(自分の欲求や感情をコントロールする力)などが、高かかったりしませんか?


 以下の写真は、僕が自分で使いやすいようにまとめてみたものです。大きく6つにしました。

 

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非認知的能力を分けてみました

 興味がある方はネットで調べてみてください。

 ここでお伝えしたいのは、学校は学習以上に、この非認知的能力を育むのがとても大事で、ここを最大限伸ばしてあげたい、ということです。将来的な年収や社会的地位だけじゃなく、この力がある人って、きっと幸せに(そして周りの人も幸せにして)生きてると思うんです

 じゃあ具体的に何をするの?というところは、また次回書いてみたいと思います

コロナ対策を子どもが考えればいいのに。

もったいないなぁ。


「あれダメこれダメ」って新しい生活様式の禁止事項がめちゃ多い。

すぐ守れなくなるのが明らかな約束だらけ。

(いや、一方的に決めたことを「約束」と言ってはいけないな)


「これはいいのかな?」
って大人がひたすら議論しているけど。

 
そういうことを、子どもが考えることに、大変な価値があるよう思います。

 
・どうやったらみんなで楽しく遊べるか?
・どうやったら給食が安心安全に食べられるか?
・どんな約束なら自分たちも守れそうか

 
このプロセスを刻むこと。
うまくいかなかったらまた話すこと。
大人が全部決めて、
子どもの問題解決能力も、
WINWINの対話的能力も、
民主的な場作りも、
創造的思考力も、
ぜーんぶとてもいい学びの機会(授業よりはるかに学びの質が高い)をドブに捨ててるように思います。
ほんともったいない!!

 

 
ごっこがダメ?

 
じゃあどういう風に遊べば安心安全に遊べるか、子どもたちが話し合えばいいのに。
そうやって、これからの社会を作る子どもたちが育っていくのに。

 

 

 
もいちど言うけど、教科教育やるよりはるかに大事だと思います。

授業参観って、何をどう見るの?

〇〇のリフレクションやら、○○さんの観察視点やら、〇〇主義やらのいろんな見方考え方と、自分の経験をもとにして、現時点での考えをまとめてみました。

******************************

ある授業が学習者に劇的な変化をもたらしたとします。

その変化は教師の意図の有無に無関係に起きます。変化には、その原因たる大切な要素があります。その大切な要素を見つけ、それを参観者が自分の授業でも再現・応用できれば最高である。そんなことを目指して参観してはどうでしょうか、という話です

例えば、授業中に教師が一言も話さず45分間を終えたとします。

でも、その45分間の中で子どもたちの学習はよく進み、様々な望ましい変化が見られたとします。

もし教師と子どもとのやり取りだけを見ていたら、何が起こっていたのかは分かりません。

けれども、学習者の変化が何によって起きたのかを見てみると、例えば学習内容や環境が学習者の学びを促進させるようになっていて、教師の「見守る」スタンスが学習者の学習を加速させているのかもしれません。

いやいや、実は学習者同士の関係性を良好に保ってきたことなのだとすれば、問題は本時ではなく、それまでの関係づくりに力を注いできた賜物なのかもしれません。

はたまた、この学校は特殊で、学習者が他学年の授業を参観する習慣があり、それによる影響なのかもしれません。

変化をもたらしたと考えられる要素は数知れない。ですから、想像を働かせ、時には授業者や学習者に質問をしながら、その要素をできる限り正確に読み取ることが求められます。

この点を考えると、例えば「机間指導が必要だ」とか「授業では最後にまとめをしましょう」といった啓示は必然ではないことがいえます。学習者に価値があって初めて意味があるように思います。

 

まとめると、学習者が変化したことと、なぜそれが起きたかを見極めることが、参観において大切ということです。

 

ちなみに、変化には、よい変化も悪い変化もある。が、どちらも大切なヒントが隠されています。もちろん、変化しなかったという事実もまた、分析する価値があります。

 

なので、

①学習者の変化を観る

②なぜその変化が起きたのかをつぶさに観察し、分析する(エピソードがベース)

・教師との関わり ・学習者同士の関わり ・学習内容 ・学習環境 ・文脈性 等

③観察・分析した中で、特に変化に対して大切な要素を書き出す

  

★詳しく知りたければ、学習者に直接尋ねてみるとよいです。「今日〇〇なように見えたけど、どうだった?」「楽しかった?どうして楽しかったの?」「今日はどんなこと学んだの?」

 

★実は、この「変化を見る」「変化が起きた理由を分析する」「大切な要素を見極める」というステップがリフレクション力につながっています。この力があると、例えば自分で授業を行った後に、「今日の授業or子どもとの関わりはうまくいかなかったけど、どの部分が影響しているのかな」と自分で深くリフレクションすることができ、明日の改善につながります。教師の自己成長にも欠かせない、効果抜群なワザ!

 

★もし研究授業であれば…参観者は、授業者が目指していることに合わせて感じたことを述べるとことはどうでしょう

「静かに座れていますね」「先生はもっと〇〇なアドバイスをしたほうがいいと思います」と言われても、授業者が目指している方向性と一致していない場合、その意見は空を切ることになります。

授業者のねらったことと、学習者の姿を照らし合わせ、①ねらった姿になっていたか(観る)、②なぜそのような姿になったのかを分析(分析する)、③何が有効だったのか、もっと有効なことはあるか「こんな方法どうでしょう」(大切なことを書き出す)、について伝えるのがよいかと思います。授業者であれば、目指していたことを明確にして伝え、どんな意見がほしいか提示してもいいと思います。研究会を通していろんな方の①②③を聞くと、自分の①②③力も磨かれていきます。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その⑧

さて、今回は夏に2日間で行った職員室環境改善プロジェクトで職員室がどうなったかを写真をたくさん載せながら書いていきます

 (劇的な変化ではなく、ゆるやかな変化です。理由はこちら↓でした)

kawamocho1011.hatenablog.com

 

①全景

BEFORE

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↑職員室のbefore。一般的な職員室同様、壁に高い棚が立ち、圧迫感がある。窓側の棚は結構高さがあり、カーテンを閉めるのに一苦労。流しは職員室右後方にあるが、食器棚は左後方にあって不便。机の上も物が多い感じがする。

 AFTER

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↑それがこうなりました。(壁側写真だけでごめんなさい。後で詳細出てきます)

 

まず、胸か腰あたりより高い棚は圧迫感があるかのですべて無くすか、上半分を下ろして別の場所に置きました。

 

細かいところを見ていきましょう。

 

②高い棚をなくす

BEFORE

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 AFTER

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棚、高いですね。これを低くすることが、見やすく気持ちのいい職員室につながると考えました。窓側後方にある食器棚には、実際には使っていない食器が山ほどありました。ですので、食器を減らし、食器棚そのものを流しのそばに移すことにしました。

それによってできたスペースに、この巨大な白い棚の上半分を下ろして置いてしまいました。

学校共有のデスクトップパソコン、そしてすべてのパソコンとつながっているレーザープリンターとカラープリンターが、「応接室」という職員室隣の部屋にありました。一度印刷するたびに扉を開けて隣の部屋に移動するということが繰り返されていたので、すべて職員室に持ってきました。

持ってきたものをどこに置く?ということですが、結局みんなが、よいしょってとりにいかないといけないような狭い通路や面倒な位置においてはストレスになります。

今まで、職員室には中央を交差点として前後と左右に伸びた通路があったのですが、その左右の通路が狭くて狭くて、みんなカニさん歩きして通っていました。足元にはごみ箱やら先生たちの物やらが置いてあって、妊娠している先生が通るのにとても心配でした。ですので、まず毎日勤務しているわけではない非正規職員方の机を共有用の机に変身させて、机の数を減らし、中央の交差点と左右の通路を広くしました。ここでスムーズにすれ違えます。また、プリンターにも簡単にアクセスできます。その広いスペースを使って、共有のデスクトップパソコンを置きました。めちゃ便利!

 

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壁はできれば何も掲示したくないと思いますが、みんなの交流に使えるといいなぁと考えています。現在は、うちの学校の研究の個人個人のプロセスが見えるようなものを掲示しています。研究は、「学びあう文化を職員室来る!」というコンセプトがあるので、この場所はもってこいです。

 

③窓棚をスッキリ&ボックス収納術

BEFORE

f:id:kawamocho1011:20191012161308p:plain窓側には一面に棚があります。

この棚がまず見た目に綺麗なものじゃないに加え、カーテンを閉めるのに一苦労。

以前「理想の職員室の風景」なるものをブログで書きましたが、光が入るのを少し遮っているのも事実。(これを変えるために一度棚をどかしたとき、職員室がめちゃめちゃ明るかくて驚きました。理想は「無くす」、ですが…)

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多少は整理されているんだけど、雑然としていますよね。

 

そしてそれが・・・

AFTER

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ほら、なんか窓のあたりがすっきりしているでしょう?

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棚をなくすこと自体は、窓側に座っていて棚を使っている人にとっての「不便さ」につながりそうでしたので、棚を変える方向にしました。高さは20㎝近く下がりました。

白色で統一感があり、後述のファイルボックスと色がマッチしています。ニトリで4つ買って10000円だったかな。

  

そしてなんといっても、このファイルボックスを使った収納が最高です。

ボックス太35個 ボックス中 15個 ぐらい購入しました。だいたい12000円ぐらい。

黄色の付箋でラベリングしているものは「教科」の校務分掌のもので、そのボックスに限定して収納し、「そのボックス以上に増やさない」というルールにしました。過去の資料はたまるものですが、このようなルールで、しかも見える化によって、整理整頓が維持されるということです。

青色の付箋でラベリングしているものは、この付近に席のある学年のもの。これもこの範囲に収めます。

(もちろん、今回ボックスファイルを用意したときに、みなさんに「一つで足りそうですか?」と確認しました。「必ず一つで!!」と押し切ることもできますが、その担当の方の努力でどうにかなるものもあれば、どうにもならないものもあるからです。相談してボックスの範囲を決めました。でも、基本は「一つの分掌につき一つのボックス」です。)

職員室中の棚をこのルールで統一しました。どこに何があるか一目でわかってとてもいい感じ。

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こっちの棚は「教科以外の分掌」で統一。

 

④鍵置き場

ここはBEFOREがなくてすみません。

 

うちの学校の鍵置き場は、元々6段くらいに並んでかけてありました。一応校舎とか、エリアごとに色分けしてあったのですが、これがとろうと思うと「細かくて一目で分かりにくいテプラ」がついていて、結局いつも探すのに苦労するのです。これを何とかストレスなくしたいと思って作り直しました。

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これ、うちの協力者の方の超大作です。

校舎図をそのまま書いて、その場所で使うカギをその場所にかけてあるようにしたものです。例えば、体育館は校地内の北端にあるので上にあり、体育館の西側がステージ側なので、ステージや放送に関するカギを置きました。

うちの学校では、鍵置き場は職員室の柱のところだったので、柱に合わせたサイズで作るしかなく、少し狭くなってしまってしまいました。きっとこれを見ている皆さんならもっと見やすいものがつくれるのでは?できたら教えてほしいです。

 

⑤机の整理術

まず、前提として僕は整理整頓は得意ではありません。

机の整理は、苦手な人もいます。その方だって望んで整理してないわけではないと思います。それを「きれいにしてください!」といっても、「そりゃしたいわ!」って感じです。机の整理は個人の問題ですが、これを個人の問題にせずみんなでサポートできるといいなぁと思っています。

僕たちがやったことは、整理術や整理するとどんないいことがあるかを話したり掲示板で知らせたりしたことです。

 

前回のブログで、ネット上の参考になるサイトを挙げましたが、それをもとに僕がやった机の整理術を紹介してみます。

まずそもそも、整理において大事だと思ったことは、「継続可能な整理のルールを決める」ということでした。僕はいままでここがあいまいだったので、今回やってみたら綺麗が2か月続いています。うれしい!!

 

 

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 まず外観。

僕は文房具を机の中にしまうと、そのうち増えたり分けていた仕切りが機能しなくなったりして、すぐに汚くなってしまうタイプ。そこで見つけたのがこの方法。

  

これのいいところは、

①いちいち引き出しを開けずに文房具が取り出せる

②外にあるから見られることを意識して、綺麗を保てる

です。

そして決めたルールは、

「新しい文房具は(もらっても)増やさない!使う頻度が低いものは置かない!あげるか捨てる!」です。

物が増えていい状況だとすぐに整理が追い付かなくなってしまうので、ものを増やさないルールを決めました。これ、先ほどのファイルボックスと同じですね。

 

次は、引き出しのルールです。

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最上段の幅広引き出しは、

「一時保管用の引き出し」

です。忙しいときにぱっとしまったり、帰るときに机の上の物がない状態を保つためにとりあえずしまうところ。こういう逃げ道があるといいですよね。いつもきちんとなんてできないもん。

 

三段引きだしの上段は小物入れ。

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え?鼻眼鏡ですが何か?

 

三段引き出しの中段は、もう少し大きなものを入れています。

(セロテープ入っているけど、これみんな一人一個持ってる意味ないよなぁ。)

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三段引き出し下段は大きなファイル。 

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校務分掌のものは入れません。みんなが見れるところにあるほうが、何かあったときにみんなで対応できるからです。

 

机の足元。 

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机の下によく物を置いてしまいますが、ここに置くと永遠の放置されてしまうし、足が入らないのが嫌で、右半分だけを使うことにしました。左側は、出勤後にカバンを置いています。

(「正直不要だが要保存」ファイル(笑)学校って使わないのに「この書類・冊子は取っておいてください」って配付されるもの多いですよね。ほんと、一人一つなくていい!学校に一個あればいいじゃん!3年経っても一回も見てない!みたいなやつめっちゃ多い!!ってことで、あてつけにこんなファイルを作りました(笑)これで文句ないですよね)

 

そして机の足元(写真なし)。

ちなみに、僕は机の下に「一時保管ボックス」というB4サイズの箱(業者テストの箱)を隠し持ってます。不要な書類はどんどん処分したいですが、「もしかしたら使うかも…」と思うと捨てられたないですよね。この箱は、いっぱいになるまで「とりあえずいれちゃおっ」という感じでぽいぽい入れているので、捨てるまで日数があります。大体3か月でいっぱいになるので、そうなったらシュレッダー処分しています。(1か月使わなければたいていの書類はいらないですよね)安心して処分できるから減らせています。

 

 

最後は机の上。

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机の上は、毎日何もない状態が理想です。といっても、ぼくはやりながら片付けるタイプではないので、仕事中は一気に広げて汚くなります。でも最後は片付きます。先ほどからお伝えした収納のルールができているので、今年は探し物が激減しました。

机がきれいだと、頭もすっきりしているのがわかります。「なんか仕事あったけど、なんだったっけ。しめきりのものあったようなないような・・・」という感じがなくて、スッキリ。

 

年間150時間超の探し物時間を減らすことができ、時間の節約。会社としても、ものをなくされることはリスクになります(学校は不祥事になります)。それに、机がきれいだと、お互いの顔が見えて、コミュニケーション取りやすくなります。

 

みんなできたら職員室の景色が変わるだろうなぁ。

 

⑥その他

 

その他に工夫したところを書いてみます。

 

全とじファイルくん

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「もうあの書類どこだっけー」とか「あっやばい!捨てちゃった!」とか、そういうときのため、職員室で先生たちの机の上に配付するプリントは一枚必ず入れて保管しておくもの。これがあれば、自分の手元の資料を安心して断捨離できるし、探す手間も省けます。資料がすべてサーバー上に挙げて一括管理できるシステムがあれば不要ですが、まだアナログなところもある学校なので、こういうふうにしてみました。

 

「ホワイティー

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気軽に相談や情報交換をしたり、何気ない会話のやりとりもできる情報交流板です。校内研究の「職員室に学びあう文化を」「もっと気軽に取り組めるように」というコンセプトで作ったものです。

 

⑦応接室(職員室の隣の部屋)

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ここは職員室隣の部屋「応接室」。でも、それも名ばかりで、実際は「印刷室」兼「学習室」兼「応接室」となっています。

BEFOREの写真がないのが残念ですが、この部屋は物が多く、椅子に誰かが座るともう後ろを通るのが大変な状態でした。カニさん歩きのように通っていました。しかも、なぜかどこにもつながっていないLANケーブルや電源コードとかが、カバーがついていたとはいえ床にいくつもあって、椅子を引くとぶつかったりしてストレスフルでした。

やったことといえば、

①高い棚をなくす(冗談を下に下ろす)

②無駄なコード類をすべて撤収

動線を考慮した配置に変更

でした。

 

低くなった棚の上には基本的にものを置きたくない。でも、ちょっと活用したい。ということで、みなさんが読んでいる本を紹介しあうスペースにする予定です。すでに写真のとおり、すこし置いてあります。こんな感じを目指しています。

 

あと、写真にはないですが、このような広い机のある部屋は作業がしやすいので、大きな教材づくりには最適!なので、「ちょこっと文房具箱」なるものを作りました。カラーペンやホッチキスなど、最低限の文具がひと箱に置いてあって、使うことができます。この箱も机同様、増やさないことがルールなので、2か月たった今でも綺麗を保ててています。

 

 

 

はぁ~大変だった。報告以上です。

まだまだ完成形態ではないですが、とりあえず夏休みにここまで、職員室環境改善プロジェクトを進めることができました。

 

さて、現在は、とりあえずプロジェクトを次のものに進めようと 検討中。

今度は何を改善していくのでしょうか。

また報告していきますね。

 

 

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追伸

このプロジェクトをやって、多くの先生たちが自分の机の整理整頓をはじめ、机の上がスッキリ綺麗になっていきました。

誰かがお願いしたわけではありません。

本当に「自主的に」です。

このプロジェクトのコンセプトを理解してくれたことが一番大きいように思いました。

今、職員室の机の上は、ほとんどの人が、多くてA4幅15㎝程のボックスファイル一つぐらいしか載っていません。

 

とてもうれしい出来事でした。

 

 

 

 

 

 

【延期決定】第57回湘南PACE ファシリテーション『介入』を考えよう 第3/3回」

※申し込みが少なかったので延期となりました。

 

 

さぁ、ついに三連続講座 第3回です!!

 

第3回のゲストは、りょうちゃん(藤樫亮二さん)!!

 

基本的なプログラム構成は、第1回を踏まえた第2回を踏襲して行います。

(第2回のやり方も内容も大好評でしたので!)

りょうちゃんが考えるファシリテートをヒントに、僕たちもファシリテーションをスキルを上げていきたいと思います。

 

ところで、「この講座のターゲット層はどこ?」と聞かれました。

難しいところです。

もちろん、来るのは大歓迎!ですが、きっと、

・チームビルディングに関するファシリテートを1度でも行ったことがある人

かなと思います。

逆に、上限はありません。大御所の方が来てもきっといいのだと思います(笑)

3連続講座だけど、3回目に初めてくるという方も歓迎します(^^♪

 

 

 

第1回の告知内容はこちら↓

http://kawamocho1011.hatenablog.com/entry/2019/04/06/131828

第1回の活動報告はこちら↓

http://kawamocho1011.hatenablog.com/entry/2019/05/12/212724

第2回の告知内容はこちら↓

http://kawamocho1011.hatenablog.com/entry/2019/06/26/200257

第2回の活動報告はこちら↓

http://kawamocho1011.hatenablog.com/entry/2019/07/31/103219

 

一応、もしも定員に達しなかった場合は実施不可能ですので、ご連絡します。

一週間前で決定します。

詳しくは後述します。

 

みんな来てね!

 

 

 

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第57回湘南PACE「ファシリテーション『介入』を考えよう 第3/3回」

 


〇日時:2019年10月20日(日)

 
9:30 受付

9:45 開始

 午前…概要説明、「介入」小講義、グループ作り、ファシリテーターとアクティビティ決定、一回目のアクティビティ(体験、ふりかえり、考察)

 午後…二回目のアクティビティ

 

※アクティビティはイニシアティブ系を必ず含みます。


17:00 終了

 


<ふりかえり懇親会>

 

17:30頃から、茅ヶ崎駅界隈

  


〇場所:茅ヶ崎市民文化会館

 

大会議室

 

 


〇参加費

 

2000円

 


   

 


〇服装・持ち物

 


・動きやすい服装(普段着が動きやすければそれでOKです。紐靴推奨!)

 ・ご自身の飲み物

 (おかしはこちらで用意します)

・筆記用具 

・バインダー(持ってきて!)

 

※今回は部屋の移動がないので、前回よりは昼食時間にゆとりがあります。

文化会館のカフェでも食べられます。近くにイオンがあります。

もちろん、持参していただいて会場で食べていただいてOKです。

 

 


〇定員:30名

 


人数が一定数いないと講座が成り立ちません。

 

一週間前の時点で参加者が8名以下の場合は催行中止のご連絡をします。

 

 


〇申し込み

 

shonan.paceとgmail.comの間に@を入れてメールをください。

 件名は「第57回湘南PACE参加申し込み」でお願いします。

 本文には以下の項目を記入してください。

 


お名前:

 
所属:

 
携帯番号:

 
懇親会の出席:

 


返信をもって申し込み受理とします。

 


キャンセルは早めにお願いします。

 応募多数が予想されます。無断欠席は、湘南PACEへの今後の参加をお断りすることがあります。

 キャンセル待ちの場合は、その旨をお伝えします。

 


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学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その⑦

今日は、プロジェクトチームの始動から、決定した改善案まで書いています。

 

 

プロジェクトチームのミーティングは、一気にやるより、少しずつ時間を置く方がいろんなアイデアが出ると思ったので、数日にわたって行いました。

  

まず行ったのは、チームのメンバーからの

「ここがもっとこうだったらいい!」

の意見を発散することでした(全体としては、学校の校務支援システムを使った掲示板でも広く意見を集めていました)。

得手勝手・奇想天外な意見大歓迎!クリエイティブに発散するようにお願いしました。

多くの人を巻き込みたいから、あえて職員室横の「応接室」というところで行いました。この部屋に印刷機があるので、通り過がりの先生も「へぇ~」とか、「ここもっとこうだったらいいよね」なんて首を突っ込んでくれました。

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発散した内容の一部です。ホワイトボードなので、通りすがりの人も見やすいです。

何日か話し合いました。

結構もめました。実際購入できるものも動かせるものも限られているし、動かした後に何を持って来るかも考えなければならないですし。

一番は、「これだと嫌な思いする人いるかな?」というところでした。

要所要所で、大事なことは大事な人に確認するのが大事です。

「こういうふうにしたら、どう思いますか?正直、どう感じられますか?」

という感じで、プロジェクトメンバー以外でも聞いていきました。

 

数回のミーティングを経て、こんな職員室・応接室案が決まりました。

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↑上が途中経過、下のが完成形。

普通な感じしますよね。でも、かなり変わっています。

本当はもっと大幅に変えたかったのですが、以前からお伝えしているように、変化を好まない人もいます。年度途中で席を替えることって、大きなことですから、それもできるだけ減らす形で。かつ、来年度人事や学級数が変わっても、問題なく体制が維持できる形です。

あまりぶっ飛んだことやりすぎて、敬遠されても嫌ですし。机の配置よりも、それ以外から主に変えていきました。

 

 ただ、過ごして分かるけど、これだけでも相当変わりました。後程写真で載せます。

 

コンセプトを言葉にするとこんな感じです↓

 

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来週提案

夏休み中に実行

お試しでそれで過ごしてみる

夏終わりに改善点を集約

さらに改良

9月スタート

 

【クリアしなければならないこと】

□○○さん、○○さん、○○さん新しい案での机の位置の許可

□○○さんのPCが廊下から見える点

 

実行日時:8月7・8日(水・木)

 

★改善案のコンセプト

①スムーズ・安全・効率的に移動できる形

 転びそうになり危険、動きにくくすれ違えない、ぶつかって倒れる…がない。妊婦の先生も安全に苦もなく通れるように!

 移動に時間が少しでもかからないように。

 例)プリンターを職員室に。

・デスクトップPCやカラーPCも使えるように。

・プリンターの紙を取るのに行き来しやすいように。

・応接室の通路を広く確保。座ってる人がいても後ろが通れるように。下の無駄な配線が転倒に繋がるから減らす。複写機と紙置き場等の場所を一列に。

・児童票を職員室に。そして鍵の開け閉めも最低限にする。

・印刷教材は印刷機のあるそばがいいからを応接室へ。

・食器棚を流しの近くに。

 

②整理整頓

・本当に必要なものに精選。でも、「とっとかないと」というものもある。棚の整理、あるもののある場所の見える化

 例)机の整理整頓の仕方も共有(汚い=紛失=リスク←これ管理職に言ってほしい)

・職員配布プリントは全て一つのファイルに(探す手間省く)。

・分掌ファイルや学年のファイルの作り方の基準をある程度決める。

例)ボックスファイルで、ものの管理を見えるか&「それ以上増やさない」のメッセージに。

 

③職員室の風景

・見通しがよく、どこに何があるか分かる。

・キレイが続き、気持ちよい。

・もの探しの時間をなくす。

・互いのコミュニケーションがとれるように。

 例)窓側の棚の高さを下げ、色を職員室と統一感もてるようにする。カーテンも締めやすい。

・光が入る。

・黒板の掲示物の整理整頓。基準作り。

・棚の高さを減らし、壁を活かし情報交流。

 

異動後、数日間過ごしてみます。最悪、戻せます。

8月の職員会議で、再度改善案等をうかがいます。

 

(以上を維持するために、毎回職員会議で10分間の片づけタイムあるといいなぁ。)

 

お願い

・7日8日にご迷惑をおかけします。ご協力いただける方はお願いします。

・棚の整理をします。ある程度、ものを「必要」「なくてもいける」「不要」に分類し、分類のシールを貼らせていただきます。後日出勤したときに一緒に確認させてください。

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ちなみに…みなさんそれぞれの感じていることに加え、本やインターネットで調べたことをヒントにして情報を出し合っていたので、それを載せます。

参考にしたリンクのいくつかはこちら↓

↓ここのブーメランデスクのオフィスは、対話もしやすくてイイ!!

座る椅子も、このほうが疲れないだろうなぁ。スペースもクリエイティブ。

 ↓そうそう、オフィスに光が差し込むって、本当に素敵なこと。

コクヨはやるなぁ。

↓こういう本も持ち寄りました。

 

 

民間企業のオフィス見学会ツアー組む?とか、そんな楽しい案も出ました。

 

 今日はここまで。

次回はBefore Afterの写真かな?

 

 

 

 

 

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!⑥

少し間が開きましたが、今日は、職員室環境改善について、職員会議等でどのようにして伝え、プロジェクトとして動き始めたかを書いていきます。


職員会議で提案するにあたって、大きく次の2点について考えました。
□いつ、だれが、どこまで参加(参画)するのか
□どのように提案したら、みなさんが納得して気持ちよくスタートできるか

 

いつ、だれが、どこまで参加(参画)するのか

いつ…勤務時間終了後、時間を決めて定期開催。無理のない、持続可能なリズムで。
だれが…「やりたい!」「やってやろうじゃないか!」という人でやる
どこまで参加(参画)…どこまででもOK!

職員室環境改善プロジェクトは、すでに素案は、僕と協力者と数回通ったコ〇ダ珈琲で楽しく作っていました。これは、無からやるよりもある程度のたたき台(案)があったほうが、僕らも、参加参画する人たちもイメージがもてるからです。

 
さて、そもそもプロジェクトは、ボランティアで行っているようなものです。誰に命令されているものでもありません。そして、まだやったこともなくてどれくらい大変かもわかりません。ですから、基本は、「やりたい人でやる!」です。
そもそも、なんでもそうですが、「主体的にやれる」って楽しいです。自分のアイデアが生かされるって楽しいです。そして、そういう環境があれば、楽しくやれると思います。ちょっとずつ、職員室環境改善についての話をいろんな人たちとしてきたから、きっと参加してくれるだろうなと予想できました。だから、「やりたい人でやる!」でやることにしました。
もちろん、参加してくれる人は貴重な時間を使って参加してくれのですから、何か「やって得した!」と思えるものがあるといいなぁと思っています。この点に関しては、「個人の机の上と中を中心として整理術を教え合う」「お疲れ様飲み会を開催する」を考えました。でも、参加してくれる人は実際、そんなことなくても、楽しんで参加してくれていたように思います。

 

どのように提案したら、みなさんが納得して気持ちよくスタートできるか

僕は次のように職員会議で話してみました。
でも…話すって難しいですよね。もっとうまく話せたなぁと感じることたくさんでした。
とりあえず載せています。
基本、参考にしている本はこれ↓

説得力があります。

働き方改革をすることがリスクマネジメントになることがよくわかります。

 

働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社

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労働時間革命   残業削減で業績向上! その仕組みが分かる

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すみません、ちょっと5分ほどお話しさせてください。

今、「働き方改革」が世の中で始まっています。

うちの兄がコンサルの仕事で、いろんな会社や学校、市役所などの働き方改革のお手伝いをしているのですが、その社長の本で次のようなことが語られていました。
・若い先生は、明日子どもができたら、今の働き方で仕事が続けられるか。
・ベテランの世代の先生方は、団塊の世代のお父様お母様にもし介護が必要になったら、介護をしながら仕事を続けたり、介護休暇を気持ちよくとることができるか。
→これらが維持できない会社に将来はない。さて、今の学校現場はどうでしょうか?
だからこそ、僕は、こういう家族のことも、働く同僚のことも、みんなが助け合って、頼りあって、幸せに過ごせたらなぁと思っています。働き方改革で、プライベートを大事にするだけじゃなく、仕事そのものも幸せに楽しく働けるようになるのがいいなぁと思っています。そして、教育上大事にしたいこともはっきりして、教育を受ける子どもたちも幸せに過ごせること。これを、行政や教育委員会が何とかしていくれるかといったら、実際にはなかなか変わらないと思っています。もし変わるとなっても、かなり待つことになることが予想されます。そこでまず、僕たち働いている職員で、学校現場から何かできないかなと考えています。

 

少し話は変わりますが、一般的なサラリーマンが一年間で探し物に費やす時間、どれくらいだと思いますか?はい、〇〇先生、どうぞ。ブー(笑)正解は、150時間です。体感的なものですが、たぶん学校の先生はもっと費やしている…と思いませんか?


今回、働き方改革を進めるプロジェクトをこの〇〇小学校で始めたいと思いました。そして、手始めにまずは職員室環境を改善したいと考えました。

 

どうやってやるかというと…まず、「一緒に考えてもいいよ!」という方をプロジェクトメンバーとし、その方々と夏休みまでに案を決めます。その後、夏休み入る前にみなさんにご提案します。そして、夏休みの〇日と〇日の二日間にリフォームします。
具体的には、プリンターや〇〇の位置を変えて動線をよくしたり、光が入って気持ちのいい窓際を作ったり、今まで気を使ったりカニさん歩きですれ違っていた通路をちょっと変えていったり、職員室の壁が棚ではなく、すっきりとした壁が見え、みんなが交流できるように情報掲示板ができたりと、そんな感じで考えています。どこに何があるか見えて、互いに関わる場にもなる。四季が分かり、なんだか頭が活性化する。
プロジェクトメンバーの方には、可能な日に放課後ちょっと集まって、あれこれアイデアを出し合って楽しく進めていこうと思います。もちろん、皆さんからも広くアイデアをいただけたらと思っています。なるべく、みなさんには負担のない形で取り組みたいと思っています。(でも夏休み中リフォーム中は、ちょっとだけご協力をお願いしたり、ご不便をおかけしてしたりとして今うかもしれませんが、お許しくださいね。)

 

ということで、働き方改革のプロジェクトの一つ、「職員室環境改善プロジェクト」を始めることにご賛同いただけますでしょうか。

 

*********

 

この後、「現時点でプロジェクトに参加します」という方いらっしゃいますか?と聞いてみたところ、4・5人手をあげてくださいました。

「鉄は熱いうちに打て」ということで、その日のうちに1時間だけ、一回目のプロジェクトミーティングを行いました。

 

 以上です。

 

次回は、たたき台をもとにプロジェクトメンバーと話し合った経過を書きます。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その⑤

これまでに、ちょっとずつ働き方改革を受け止めてもらい、実行に繋げる土壌づくりをしてきました。

今日からはいよいよ行動に移った話です。まずは、職員室環境の改善と、そのイメージづくりを行ったことについて書きます。

 

中心となる協同者には、普段から気になる記事や本、アイデアをLINEで送り合っていたので、どこからやるかというと、まずは働き方改革のゴールについてのイメージを話し合いました。

以前ブログで書きましたが、僕たちのゴールは

「働く大人みんなが幸せに働ける。教育を受ける子どもは、よりよい教育で幸せに過ごせるようになる。」

です。ほぼこれで一致しました。

 

働き方改革で最初に取り組んだのは、「職員室環境の改善」

協力者と話していたとき、改善点は無限にありました。

どこから始めたかというと、「職員室環境の改善」でした。

これには理由があります。

職員室環境の改善は、対外的な問題が起きないし、職員のみんなも職員室環境を改善するという行為自体は、イメージしやすいからです(具体的にどうするかのイメージは別です)。これは、労力以外に、あまり抵抗のある方がいないと考えたわけです。しかも、夏休みの期間であれば、試行錯誤する余裕もあります。替えてみて、また意見をもらうこともできるし、最悪戻すこともできるので、職場のみなさんにとっても受け入れやすいと思いました。この話をした当時は6月だったので、とてもいいタイミングでした。

 

協力者とともには、まず職員室を改善するためのアイデアを、ネットや本を使って掻き集めました。そして、働きやすい職員室で働いている姿のイメージを作ることにしました。というのは、学校という職場でしか働いていない方々にとって、物が多く雑然としている職員室が通常状態となっているので、「こういうのがいい!」というイメージがつかめないかもしれないと思ったからです。そして、みなさんに「幸せに働ける職員室で過ごしているイメージ」をもってもらいたいと思ったからです。

イメージできれば、安心して賛同していただけるかな、と。幸せの形は人それぞれなので全員絶対とは言い切れませんが、どの形でも幸せに(つまり多様性を尊重されている)過ごせるものを目指したいです。

 

協同者と作ったイメージを載せます。ただし、これは二人のイメージをもつことが目的だったので、実際に人に伝えるときは、ここから一部を抜粋しながら伝えました。

 

 ということで、僕らが作った風景は、こんな感じでした↓

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働きやすい職員室で働いているイメージ(風景)

・朝、職員室を開けると、コーヒーの香りが漂う。朝は忙しいのが先生だけど、今日も明るく人が集まる職員室では、なんだかお互いに声を掛け合う温かい雰囲気。

・職員室に入ると、窓の外の風景がよく見える。以前は窓側に棚があったが、今はそれがなくなり、朝のさわやかな日が差し、窓の外の藤棚の緑がよく見える。職員室にいるのに、四季を感じられるようになった。

・職員室全体に目を向けると、むこうまですっきりしていて、気持ちよく今日も一日がはじまる。この間まではものがいろんなところに山積みで、「はぁ、今日もしごとがはじまる。そういえばたくさん仕事が残っていたような…でも何かはわからない。」だった。けど今は、「今日はこれとこれをまず済ませよう。」と、やることが頭の中で明確になっている。というのも、環境も、頭の中も、整理されているからだ。机の引き出しを開けると、その日にやる仕事が入っている。だから、帰るときはそれがなくなっている状態になればいいから、すぐに取りかかることができる。

・職員室の黒板には、今日の予定が書かれている。どこに何が書いてあるか明確なので、確認も簡単。必要最低限のものだけが書かれたり掲示されたりしているので、大事なことがシンプルで分かりやすくなっている。

「では、先に行ってます!」と学年の先生に声をかけ、教室に向かう。

・授業中「あっ、やばい、プリントがたりなかった!」職員室に戻っても、探す手間なく、すっとプリントが出てきて、すぐにいんさつができる。プリンターは職員室にあるからすぐに手に取れるし、「印刷してみたら違った!」なんてときもすぐにそれがわかる。無駄な印刷ミスも少なくなった。動線も考えられた配置にだから、スムーズ。以前は狭かった机と机の間も、今は広々して安全。妊婦の先生がいても、以前のような転びそうな心配がいらない。

・放課後、今日も荷物をもって職員室に戻ってくる。まずは、今日の子どものけがの電話をしなければ。電話のそばにある児童票をすっと手に取り、受話器を手に取って、すぐに終了。戻すのも楽ちん。

・引き出しをあける。今日はこの仕事と、〇〇会議をやればOK。放課後も〇〇と△△をすると決めていたから、今日はこれがやればOK。でもその前にちょっとコーヒーでも。職員室のカフェスペースには、違う学年の〇〇さんと△△さんがいる。「おつかれさま」なんて声をかけながら、「いやぁ、今日失敗しちゃって。子どものこと。こういうとき、〇〇さんだったらどうします?」なんて相談。コーヒーを飲みながら立ち話の相談が日常になっている。

・職員室がすっきりして、学年だけでなく、学年を超えて職員同士が話がしやすくなった。やっぱり顔が見えると、会話も自然とはじまる。中央の通路を通った時に、「へぇ、それ何やっているの?」と、窓側に座る〇〇先生の教材づくりについて質問してみる。△△さんはパソコンで何やら画像をはりつけている。とっても素敵な子どもの写真。学級通信かな。机の上がきれいになっているから、お互いの仕事が見える。お互いの顔を見て会話もできる。自然と会話も生まれるし、互いに悩みやアドバイスを共有しやすくなる。

・「そういえば、あれはどうなってたっけ?」一か月前の会議で話題になったこと。でも、どこにしまったっけ?整理していても、こんなことはある。そういうときは、共有のファイル。職員会議や打ち合わせなど、普段から先生に配られたプリントはすべて、この共有ファイルに綴じている。そこを見ればいいので、探す時間も激減。いらないくなったと思った書類の処分も心配しないでできる。いざというとき、そこにあるから。

・職員室の共有スペースというちょっとした机には、文房も置いてある。ちょっとした教材づくりはここで済ますことができる。片づける場所も明確になっていてアフォーダンスが考えられている。新しい文具もおかないルールになっているから、いつも最低限ですっきり。管理もしやすくなっている。

・職員室の壁は、職員同士の発信と共有の場。授業でやってみたことや悩み、そしてプライベートなことなどを自由に書きこんだり掲示したりする掲示板(ホワイトボード)がある。〇〇さんって水彩画うまいのか!今度図工の授業で相談してみよっと。それに、〇〇さんの悩み分かる。子育てしている人はどうやって自分の子どもとコミュニケーションとる時間確保しているんだろう。僕も知りたいなぁ。書き込んで聞いてみようかな!

・職員室の横の応接室は、人が動きやすい空間になった。複写機は職員室だとうるさいので、応接室にあるけど、あとは真ん中に円卓のテーブルがあるだけ。みんながすっと集まってミニ会議ができるし、職員室だと電話があって話せない内容や、盛り上がって声が出てしまうような話も、応接室では簡単にできる。〇つけもできるし、仕事に関係ない話もできる。学校研究の内容はここの壁にあって、自然とお互いに取り組んでいることがわかる。

 *************

 

 こんな感じでした。時間が経つにつれて、イメージはどんどん更新中です。

(きっと読者の皆さんはもっと素敵なイメージがあるでしょうね。コメント欄等で、ぜひ教えてください!)

校長先生には、働き方改革の目的(以前に何度も書いてますね)と、職員室環境改善に取り組みたいこと、うまくいった後の働いているイメージ(上述)を伝えました。関係づくりもたぶん大丈夫だし、何より考えていることをよく理解していただけていたので。僕の学校では、快諾いただきました。

 

次は、職員に賛同していただくのと、どうやって巻き込んで参画してもらうかを考えて行動してきました。

 

続く・・・。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その④

今日は、上司や先輩にどうやって理解&協力していただくかという点について書いてみます。

 

同僚との間で話題にして「じわじわ」→上司とも

 中心たる協力者とやりとりしている一方で、いろんな人に、幸せに繋がる業務改善の事や、教育の本質になるような本当に大切なものは何かを、それとなく話題にして過ごしていました。巻き込んでいく感じ。

いろんな人に、かるーく話題について話しかける感じ。

「○○って書いてあったんですけど、これどう思います?」

「もっとこうなったらいいなって思うんだけど、どうかな?」

 

僕の学校では、若い人たちがとても熱心で協力的です。

こういう提案や話題に対して、いつも興味をもってくれます。

その柔軟さと吸収力にいつも驚かされます。

そうやって、考え方がじわじわと広がっていきます。

 

(ちなみ、僕は30代で教師経験10年前後です。)

 

もちろん、管理職の方々を含めます。
校長と教頭(副校長)って、学校一人ずつ。本当にすごいなって思います。僕だったら不安だなぁって。こんな時代だから、パワハラも気をつけなければいけないので、下手なことを僕らに言えないんですよね。地域の目もあるし、学校が築いてきたものを守らなければっていう使命感もあるし。ずっと組織開発やエンパワなマネジメントを学んできたわけでもないのに、突然経営者側になる。大学新卒でいきなり単級の学校担任になる感じ。いや、同じ立場で相談できる人も身近におらずむしろ…孤独な戦いです…

そういう管理職だからこそ、その大変さを理解して、普段からコミュニーケーションを大事にとっておきたいです。

働き方改革に繋がる内容としては、

「校長先生は、こういう内容の話がネットの記事であったんですけど、どんな風に受け取られますか?」
「こういうのって、どうしてあるのですか?ただ知りたいんですー 」
とか。こういうやりとりして、相手の考えてることを理解して、少しずつ僕の考えてることを知っていただきました。

僕の学校の管理職の方は、いろんなことを後押ししてくださいます。「やってみたいです」と言ったら、「やってみようよ」って言ってくれるんです。ありがたいことに、普段から問題なし!むしろプラス!って感じでした。

「こうなったらいいな」

と、抽象的でいいので、働く僕らの未来みたいな話をしていきました。

 

相互理解にはある程度のテクニックが必要

 他者と相互理解するために、ある程度聞き方と話し方にテクニックは必要だと思います。

例えば、保護者との関係でいえば…

保護者の方からクレームを受けるとか、保護者の方にいまいち自分の意図を理解していただけていないとか、そういう経験あると思います。僕も、今でもあります。そういうとき、どうやって話していくかですが。

僕が大事にしているには、「相手と相互理解できる共通の上位概念を見つけ、そこを一緒に共有すること」です。個々の具体的な内容について不理解やすれ違いや考え方の違いがあっても、その大本である上位概念、ここでは「子どもにどのように育ってほしいか」という点については、ほとんどの方と共有できるはず。99%の保護者の方は、みんな自分の子どもが大切で、その子が笑顔で健やかに学校に行ってほしいと願っています。僕もそうなんです。そこの共通認識を確認してから、「実は僕にもこういう意図があったんです…でも確かに、お子さんがそう感じているならよくなかったところもあるかもしれません。次からは、こうしてみますね」という感じて、理解し合って、意図を伝えたり、自分の改善点はしっかり受け止めたり…。

↓ 苫野さんが、自由の相互承認の世の中を作るために必要なコミュニケーションの取り方について、上のような方法についてここでも述べていました。

教育の力 (講談社現代新書)

教育の力 (講談社現代新書)

 

 誰とでもそうですが、個々の事象で不一致があっても、上位概念(想いとか願いとか)で共通する点は99%あります。そこから理解し合えることが多いです。

 

上司や先輩に話をしよう!いや、「聞こう!」

 さて話を戻します。

もしかしたら、管理職によっては、同じようにいかないかもしれません。だけど、きっとそういう方でも、基本は同じかなぁ、とおもいます。まず普段からのコミュニーケーションをとるのが大切です。苦手そうな相手でも、聞き方を変えたり、さらに掘り下げて話を聞いていくと、相手の大事にしていることが見えてきて、共感したり理解しあえたりする部分が必ず見つかります。学級担任と保護者との関係と一緒で、普段から話すことで、相手への理解度が変わってきます。趣味の話だってなんだっていいと思います。相手との関係性を作れば、こっちの意図も理解してくれる可能性大です。


さて、実際には、ほんのちょっとずつ、
「学校をより良くするためにあれこれ考えてるので、今度じっくりお話聞いてくださいますか?」というようなことを伝えていました。

そうそう、相手の考えていることや苦労を聞くのも大切。言う前に、聞くほうが大事だと思います。

 ↓「話すことより聞くことが大事」とか、「心に届く伝え方のために、自分を整える」とか、自分が一番参考にしている方とその本です。

 自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 (幻冬舎文庫)

自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 (幻冬舎文庫)

 

 

 

 

こういうやりとり、

「めんどくさっ」

って思うかもしれません。しかし、みんないろんなものを背負って生きているわけです。管理職として守っているものがあります。変化を嫌う方々もいます。変化が面倒な方もいます。これは、そういう方への僕なりのケアです。媚びへつらってるわけでも、悪巧みの根回しでありません。相手の考えも感情も大切にしているからやっています。もちろん、大事なことはハッキリ伝えていますし、アサーティブにやっている自覚があります。 ただ、僕は、正しいと思ったら熱くなってしまうこともあるし、やはり一人の人間でいろんな人の立場を想定し理解するなんておこがましい。できるはずがありません。その点、協力者の方がさすがの配慮をしてくださりました。心の底から尊敬しています。これを読んでるみなさんより、僕は周りの方に恵まれてる可能性、大です。(でも、環境的にしんどい時を想定してら色々書いておりまふ)


それで、上述のようなケアがなくて結果うまくいかず、話がおオジャン(死語)になると、それはそれはもったいないし、せっかく考え動き出した労力が無駄になります。それは誰にとってもいいことないです。

逆に、相互理解の状態を作れると、1伝えるだけで、3とか4とか5とか伝わるようになります。みんな気持ちよく進められます。


さて、最もご理解いただきたい、そして力になっていただきたい管理職の方と共通理解ができたので、いよいよ本格的に始動していきました。

とまぁ、何を共通理解し、どう始動したんだって感じですよね。
話が前後しますが、後ほど書いていきます。


※ここで、実質的に管理職の方を超えた発言権と決定権を持つベテランの方がいる学校のことを忘れてはいけませんね。そういう場合、これらの話を、管理職より先にしないといけないかもしれません。

そういう上の方の大事にしているものが結構確固たるものでなかなか相互理解が大変な時のために、コミュニーケーション力のある協力者を早めに仲間にいれることが大事、ということです。前回書いた内容がつながってきます。いますよね、何でも柔らかく伝えられる人とか、聞上手な方とか。みんなからあいされてる人とか。そういう方って貴重です。まじですごいと思います。

 


みんな一生懸命生きているんです。ほんのちょっと、いつもより相手の立場も考えて。

Universal Love!!!で。

学校の働き方改革の『プロセス』を追う!その③

前回、働き方改革の軸(ゴール)について書きました。

みんなが幸せに働ける職場を作るために、最初から「あれしよう」とか考えていたわけではなかったです。腹を割って話せる人がいたから、いろいろと改善する方向に動いていったわけです。

 今日は、最初の協力者探しとコミュニケーション力について書きます。

 

働き方改革を進めるには、改善する点は無限にあります。ですが、いきなり推し進めていも、職場の皆さんからの猜疑の目、混乱、場合によっては激しい抵抗にあうことが予想されます。

「誰がやるんですかー」

「変えるために仕事を増やすのはやめてください」

「べつに今のままで困ってないからね」

 

こういうお返事が予想されます。

かという自分は、

「改革してるとか、改革したいと思っているのって、自分一人だけだったりして。突っ走ってたらやだなぁ。言い出しっぺで、結局自分が大変だったらやだなぁ。」

って、心配になっちゃいます。

 

 

じゃどうするか。

 

「なんか腹を割って話せる人」→「一緒に動いてくれる協力者」を探す

 

まずは、一人でもいいから協力者を見つけることです。

が、人を巻き込んでみんなで改善していくですから、中心となる人にコミュニケーション力がないときついと思います。

先述のように、いきなり新しいことをやろうとすると、いろいろと抵抗に合うと思います。誰だって、これ以上苦しい思いをしたくないです。変化を好む人もいれば、変化を嫌う人もいます。ですから、こういう気持ちの方々もケアしていかなければいけません。僕はこれを「面倒だなぁ」ではなく、「その人たちの気持ちをケアしつつ、win-winの関係性とアイデアを生み出していく」と捉えています。だって、その人たちが不幸せになるの嫌ですから。

もし自信がないのであれば、コミュニケーション力のある協力者を探し、早めに仲間に入れることが重要だと思います。

 

 

ちょっと細かく言うと。

「改革を進めていくアイデアイノベーション)」の機能

「改革をスムーズにみんなと進めたり、みんなを巻き込んだりできるコミュニーケーション」の機能

が必要で、必ずしも一人の人がこの二つの機能を持つ必要はないと思います。

それぞれが得意な人がいればいいと思います。

ただ、前者は結構どうにでもなります。アイデアの集め方は、人が集まればできる可能性が大きいです。さらに、場づくりができれば、アイデアを持っている人が見つかっていくと思います。

後者は結構重要です。話を上手に聞いたら話したり、みんなが参画できる場づくりができないと、抵抗に合う可能性大です。

↑までも、この2つの機能の話はとりあえず置いておいてもいいかな。

兎にも角にも「協力者!」です。

 

 

で、僕はどう探したかというと、

働き方改革をしましょう!」

と言って仲間を探したわけではなく。

そもそも、普段から気の合う、いろんな話ができる人がいたわけです。

(いたわけですが、きっと以下のような話をいろんな人にふるから、見つかったんだと思います。普段のコミュニケーション大事ですね)

 

自分の教育観とか、

学校教育で目指したいこととか、

学校教育の弊害とか、

夢とか、

授業でちょっと悩んでいる話とか、

行事の反省の話とか、

趣味や遊びの話とか、

 

そういう話をしているうちに、

「おっ、この人だったら相談できるなぁ」

「この人の考え方素敵だな」

「この人と話していると面白いなぁ」

って人が見つかります。

その人と、教育の話をしていたら、

自然と自分たちの働き方の話になったわけです。

教育の話をしていても、

「僕たちの働き方で、子どもたちのためになる教育ができるのか?」

って疑問になり、お互いに気になる記事とかがあったらLINEで送り合ったりしていました。

↑そうそう、イノベーターのマインドセットが重要ですね。前例にとらわれない。

 

世界を動かすイノベーターの条件 非常識に発想し、実現できるのはなぜか?

世界を動かすイノベーターの条件 非常識に発想し、実現できるのはなぜか?

 

 

そうやって、自然と僕たちの働き方に目がいくようになったわけです。

 

 

実際のプロセスで言うと、

①いろんな話をいろんな人にふった

②なんとなく腹を割って話せそうな人が見つかった

③普段から「これってどう思います?」な話をした

④LINEで教育や働き方改革についての記事を送ってみた

⑤気が合って動き出そうという話になってきた

でした。